|SMART規格とは?|なぜSMART規格が必要か?|ISO・IECの取り組み
|SMART規格を理解するためのツールキット|説明会・イベント|関連情報|
SMART規格とは?
これまで、ISO/IEC規格は紙媒体またはPDF等の媒体で一部ずつ発行されており、人が読むことを前提としていました。しかし、これからの規格は人的労力無しにシステム上で機械が読んで適用可能であることが求められています。ISOとIECでは、この「機械による適用、読取り及び移動転送が可能な規格」、すなわち“Standards Machine Applicable, Readable and Transferable”(略称:SMART規格)を2024年中に開発することを目指して、精力的に取り組んでおります。
注:SMART規格とは、いわゆる「スマートマニュファクチャリング」や「スマートシティ」等で使用されている「スマート」とは異なります。
なぜSMART規格が必要か?
※本ページはISOウェブサイト“Why SMART?”(https://www.iso.org/smart)を翻訳・転載しております。
テクノロジーは、世界のビジネス、コラボレーション、コンテンツ消費のあり方を変えました。2025年には、380億台のスマートデバイスがデータを収集、分析、共有するようになると言われています。私たちは遅れを取らないようにするだけでなく、先手を打つ必要があります。そしてこれを実現すべくSMART規格の取り組みが進められています。
現在、IEC/ISOの規格類の大半は、人間をユーザーとして想定しているため、人間が読むことができるものしかありません。規格と開発プロセスを進化させることで、私たちは機械に適用可能で読取り可能、かつ転送可能な規格(SMART規格)を作成し、ユーザーを機械(コンピュータ)にまで進化させ、規格が日常生活と密接な関係を築くことができます。
他の多くのSDOがこの方向に進み、産業界の要求に応えていますが、ISOとIECは、私たちの活動をユニークならしめているコラボレーションとコンセンサス、品質と信頼のモデルを損なうことなく、規格コンテンツの作成と利活用の方法を変革できる唯一の存在です。
私たちは今、国際規格をどのように世に送り出すか、その転換点に立っています。ですから、今後も我々と共にSMART規格を形作り、我々の成果物やサービスが今日そして明日の市場にとって最も魅力的で適切なものであり続けることを確かなものとしなければなりません。
私たちは規格があらゆる場所・場面で利用されることを願っており、SMART規格はその実現に貢献するものです。
ISO・IECの取り組み
※本ページはISOウェブサイト”THE PROGRAMME”(https://www.iso.org/smart)を翻訳・転載しております。
SMART規格に関するプロジェクトは、IECとISOの主要な共同プログラムであり、両組織間の整合性と実りある協力関係を確保するために、両者が積極的に関与して進められています。
SMART規格に関する取り組みは3つの主要な分野とそれぞれを担当するサブグループから構成されています:
- ユーザーニーズの把握と理解、及びSMART規格によるユーザーニーズへの対応
(共同ユースケースグループ – IEC/ISO JUCG project) -
この新しい成果物の商業化における様々なビジネスモデルや法的な影響の特定
(共同ビジネスモデルグループ – IEC/ISO JBMG project) - 適切なアーキテクチャの特定と、生産ライフサイクルへのソリューションの統合 (現在、ISO テクニカルソリューショングループTechnical Solutions Group - ISO-TS と IEC SG12 グループが共同で取り組んでいる)
SMART規格はグローバルコミュニティのためのツールであり、これを正しく理解・実現・運用することで、デジタル経済の大きな可能性を引き出すアーキテクチャの構築を実現できると期待されるのです。
Joint Use Cases Group: 代表的・包括的なユーザーニーズの収集 Joint Business Model Group: 適切なビジネスモデルの特定と試行 ISO Technical Solution + IEC SG 12: テクニカルソリューションの選定と構築 |
Level 0 は紙です。
Level 1はpdfです。
Level 2はXMLです(ここで初めて、機械が構造を理解でき、機械との「対話」が実現します)。
Level 3は機械が規格の内容を識別できるようになった段階です。
Level 4は機械がその内容を解釈し、利用できるようになった段階です。
ここに示されたものは、実践を通じて得られた知見を実際の規格開発プロセスに反映すべく活動の初期にまとめられた内容です。
SMART規格を理解するためのツールキット
One-pager: Why SMART? (1ページもの:なぜSMART規格?)(PDF)
英語版はこちら、日本語版はこちらです。
※以下の動画はクリックするとYouTubeでご覧いただけます。音声は英語ですが、日本語字幕を自動生成することが出来ます(YouTube画面右下の歯車マークの設定ボタンをクリック→字幕をクリック→自動翻訳をクリック→日本語を選択)。
Video 1: IEC-ISO SMART Teaser (IEC-ISO SMART規格紹介映像)(再生時間1分33秒)
Video 2: What is a SMART Standard? (SMART規格とは何か?)(再生時間5分52秒)
Video 3: Technical examples (技術の例)(再生時間16分58秒)
Frequently asked question (FAQ) (よくある質問)(PDF)
英語版はこちら、日本語版はこちらです。
説明会・イベント
特別講演会のご案内
国際標準化特別講演会-第2回SMART規格
- 第2回:令和4年12月21日(水) 終了しました
- 資 料:SMART規格-IEC・ISOの取り組み進捗紹介
SMART規格-規格利用者と規格開発者へのインパクト
国際標準化特別講演会-SMART規格
- 第1回:令和4年8月2日(火) 終了しました
-
資料:
IEC/ISO SMART programme (英語資料です)
SMART規格で何が変わる?
SMART規格の必要性とインパクト
ウェビナーのご案内
IEC Academy webinar on "IEC SMART Standards"
- 日時:2022年9月27日(火)日本時間20:00~(11:00 UTC / 13:00 CEST)終了しました
- 定員:なし
- 参加料:無料
- 概要:
このウェビナーでは、IEC コミュニティに SMART 規格プログラムを紹介します。参加者は、SMART 規格のコンセプトとは何か、TC や NC に期待される利点とは何か、これらの目的を達成するために IEC が導入したガバナンスとは何かについて学びます。
アジェンダ
1. IEC SMART 規格の紹介 (Ian Oppermann)
2. SMART 規格の概念とは何か、そしてそれが規格開発者とユーザにどのような利益をもたらすか (Ralph Sporer 氏)
3. SMART 規格が IEC メンバーにもたらすメリットとは (Oliver Hateley)
4. まとめと質疑応答
- 参加登録:終了しました
- 録画:セッション終了後にこちらに掲載予定です。
関連情報
- ISOウェブサイト https://www.iso.org/smart
- DIN/DKE白書「標準化及び規格のデジタル化のシナリオ」(国際標準化情報のページへ)
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/dev/std_information/
- 平成31年度第3回ISO上層委員会報告会資料「Report on SAG MRS」(2019年10月19日実施)
- 令和2年度第2回ISO上層委員会報告会資料「ISO SAG on MRS(Machine Readable Standards)報告」(2020年7月21日実施)
SMART規格-規格利用者と規格開発者へのインパクト
資料: |
IEC/ISO SMART programme (英語資料です) SMART規格で何が変わる? SMART規格の必要性とインパクト |
このウェビナーでは、IEC コミュニティに SMART 規格プログラムを紹介します。参加者は、SMART 規格のコンセプトとは何か、TC や NC に期待される利点とは何か、これらの目的を達成するために IEC が導入したガバナンスとは何かについて学びます。
アジェンダ
1. IEC SMART 規格の紹介 (Ian Oppermann)
2. SMART 規格の概念とは何か、そしてそれが規格開発者とユーザにどのような利益をもたらすか (Ralph Sporer 氏)
3. SMART 規格が IEC メンバーにもたらすメリットとは (Oliver Hateley)
4. まとめと質疑応答
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/dev/std_information/