令和6年度ルール形成戦略研修
1. 本プログラムの趣旨・目的
近年、環境分野やデジタル等に関する技術・製品・サービスの開発競争が激しさを増す中、気候変動・人権・資源循環経済(サーキュラーエコノミー)などの世界的な社会課題解決を起点に、国際標準化をはじめ、規制・標準・ガイドライン等のルールの再編・新設を巡る動きが国際的に活発化しています。
自社の重要課題に照らして重要度の高いルールの形成に、能動的・戦略的に参画・関与することは、持続可能な社会を前提に競争優位の長期的な発揮を図る観点からも有益です。
ルール形成戦略を経営・事業戦略に組み込むためには、企業において経営・事業戦略に携わる方々を中心に多様な組織・部門の方がルール形成戦略を理解することが極めて重要です。なかでも、標準化に関する基礎知識や応用を体得する機会は特に少なく、その重要性に比して企業内外の人材が乏しいのが実情です。経営企画や事業戦略等を担当する方に加え、国際標準化業務に携わる方、営業企画部門・研究開発部門等に所属される方にも是非この機会にルール形成戦略についてご理解を深めて頂き、ご自身の担当業務や組織の活動に生かして頂きたいと思いますので是非ご受講ください。
主催:経済産業省
※本プログラムは、経済産業省から一般財団法人日本規格協会が受託して実施する事業です。
2. 概要
開催日 | ① 2024年 12 月 3 日(火)9:00-17:00 ② 2024年 12 月 17 日(火)9:00-17:00 ※内容は同じです。どちらか一方にお申込み下さい。 |
場所 | ビジョンセンター田町 東京都港区芝5-31-19(田町駅徒歩3分) |
対象 ぜひ受講いただき たい方 |
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定員 | 各回20名 (1 企業・団体からの複数名の応募も可能ですが、多くの組織から参加していただくため、定員を超える応募があった場合は、2名以上の応募をされた企業・団体には1名への人選をお願いする場合があります。) |
参加費 | 無料 |
3. 募集要項・応募方法
募集要項 をお読みの上、応募用紙に記入してお申込みください。
応募用紙 (ご本人記入シート及び上長推薦シート)
締切:2024年11月22日(金)17:00まで
提出先:shrd@jsa.or.jp
4. プログラム及び講師
時間 | 内容 | ||
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1 | 9:00-9:10 | 主催者挨拶 | 2 | 9:10-9:25 | 自己紹介 | 参加者からの自己紹介(グループ内) |
3 | 9:25-10:55 | 基礎講義 | ルール形成戦略 概論 〇標準化を活用した「ルール形成戦略」および「ルール形成型市場創出」の基礎と、日本企業にとっての重要性・必要性を学ぶ ・解説:なぜ今ルール形成戦略が重要なのか 「ルール形成型市場創出」とは何か ・解説:標準化を活用した市場創出の事例 |
4 | 10:55-11:00 | ― | ワークの進め方説明 |
5 | 11:00-12:00 | グループ ワーク + 解説 |
課題1【ルールを活用した市場獲得】ルールメイカーになる 〇新市場創出や市場シェアの獲得のためにルール形成(標準化を含む)を活用する上で、ルールメイカーになるとはどういうことか。自らルールを策定することにより競争上有利なポジションを獲得するプロセスを学ぶ ・ワーク:与えられた競争環境におけるルールの策定 ・ワーク:策定されたルール下における競争 |
6 | 13:00-13:30 | グループ ワーク② |
課題2【ビジネスモデルの検討】市場創出に向けたビジネスモデル検討 〇市場における利益創出のためのオープン&クローズ戦略を検討し、自らの強みを生かしたビジネスモデルを構築するプロセスを学ぶ ・ワーク:市場で利益を創出するためのリソースの特定とオープン&クローズ戦略の構築 ・ワーク:当該リソースから利益を生み出すためのビジネスモデルの検討 |
7 | 13:30-14:00 | 中間報告 | ○グループワークで議論されたこと、疑問に思ったことなどを共有する。 |
8 | 14:00-15:50 | ヒント + グループ ワーク② (続き) |
課題2の続き【ルール形成戦略】ルール形成戦略の策定 〇フレームワークを参考にして、引き続きグループワークを継続する。 |
9 | 15:50-16:30 | グループ発表 + ディスカッション |
【総合議論】様々なビジネスモデルに対応した戦略の相互理解 〇立場や視点の違いから生まれる戦略の差について、グループごとの発表とディスカッションにより理解する ・ワーク:各グループが構築したルール形成戦略の発表 ・ワーク:ディスカッション |
10 | 16:30-17:00 | ― | 振り返り/まとめ 〇本研修と実務との架け橋~Next Step に繋げる~ ・解説:講師の得た気づきや今後の検討課題 ・受講者発表:本研修を通じて得られた学びや感想の共有 |
※留意事項 今回は、デジュール標準の戦略的活用に係る講義やグループワークが中心となります。
【講師】井上 悟志
東京理科大学大学院経営学研究科技術経営専攻(MOT)教授。1993年通商産業省に入省。2008 年から2011 年にかけて経済産業省で基準認証政策に従事。2024年1月から現職。
民間企業とのコミュニケーションを通じた課題の抽出、課題解決に向けた政策の企画・立案、ステークホルダーをまとめた政策の実施等の手法を実務的に体得。特に、理系のバックグラウンドを強みとして、イノベーション創出のための環境整備に向けた政策の企画・立案、技術開発プログラムのマネジメント等に精通。
お問合せ先
日本規格協会 標準化人材チーム ルール形成戦略研修事務局
E-Mail:shrd@jsa.or.jp TEL: 050-1742-6028