概要
ISO/TC309は、英国から、ガバナンス規格、内部通報規格の開発及びISO/PC278で作成されたISO 37001(反贈収賄マネジメントシステム規格)とISO/PC271で作成されたISO 19600(コンプライアンスマネジメントシステム規格)の維持管理を行う専門委員会(TC)の設置提案があり、2016年に設置されました。
TC309は、次ページ【TC309の構成】に示すように、TC309の下に運営委員会と規格を作成する作業グループ(WG)で構成されています。
TC309で開発されている規格類は、後述の規格開発状況を参照ください。
TCのタイトル
組織のガバナンス
このTCが取り扱う事項(業務範囲)
組織の方向性、統制、アカウンタビリティの側面に関連するガバナンス分野の標準化。
このPCで作成する規格
規格開発状況参照
議長国
英国
幹事国
英国
日本の地位
Pメンバー
TC 309の構成
<参加国>
Pメンバー:48、Oメンバー:18、リエゾンメンバー:ISO内部13・ISO外部16
(2019年2月現在)
規格開発状況(2019年2月現在)
WG | 規格番号 | タイトル | 現在のステータス | 備 考 |
WG1 | ISO 37000 | 組織のガバナンス | 作業文書(WD) | |
ISO 37001:2016 | 反贈収賄マネジメントシステム(タイプA) | IS発行済み | ISO/PC278で作成 | |
WG3 | ISO 37002 | 内部通報マネジメントシステム(タイプB) | 作業文書(WD) | |
ISO 19600:2014 | コンプライアンスマネジメントシステム(タイプB) | IS発行済み | ISO/PC271で作成 | |
WG4 | ISO 37301 | コンプライアンスマネジメントシステム(タイプA) | 作業文書(WD) | ISO 19600を改訂し、タイプAのマネジメントシステム規格に。 |
WG2 | 反贈収賄マネジメントシステムハンドブック | ISO 37001のハンドブックを作成 |
タイプA:要求事項を規定(ISO 9001、ISO 14001などと同じく認証にも使用可能)
タイプB:推奨事項を規定(ISO 9004、ISO 14004などと同じく、指針を規定)
ISOにおける規格開発ステップ
日本の対応
(一財)日本規格協会に国内委員会を設置しています。国内委員会では、ISO/TC309で検討している規格原案に対してコメントを提出するほか、日本からISO/TC309で検討している規格に日本の意見を反映するために、ISO/TC309会議に専門家を派遣しています。
総会開催
第1回総会 | 2016年 | 11月9日~11日 | 英国 | ロンドン |
第2回総会 | 2017年 | 5月22日~26日 | カナダ | ケベック |
第3回総会 | 2017年 | 11月11日~17日 | 中国 | 深セン |
第4回総会 | 2018年 | 11月2日~9日 | オーストラリア | シドニー |