更新情報
6月24日:TC308の体制、規格開発状況及びトピックスを更新
概要
ISO/TC 308は2021年にISO/PC 308から移行され新たに設置されました。
【経緯】
PC設置とISO 22095
ー 2016年にオランダからChain of Custodyの規格(ISO 22095)作成のためのPCの設置提案
ー 2016年に第1回総会開催、以降2020年12月の総会(Web)まで約6回の会議
ー 2020年10月にISO 22095(Chain of custody — General terminology and models)発行
TCの設置
ー 2020年に新たな規格作成の提案があり、規格作成の提案とともにTC設置提案の検討を開始。
ー 2020年12月の総会でTC移行案の承認と作業プログラムを承認。
ー 2021年にISOメンバー機関にTC315設立の投票が回付(投票期間:2月5日から4月30日)
ー ISOメンバー機関の投票及びISO/TMB投票を経て、ISO/TC 308(Chain of Custody)の設置を正式に承認
Chain of custody (加工流通過程の管理) は、主に製品原料に関の要求特性 [物理的、化学的特性だけでなく、原料が製造された条件(労働、環境など)]がサプライチェーンを通じて確保されているかの一種のト レーサビリティを保証するシステムです。すでに、カカオ 豆、パーム油、 コーヒー豆などの食品原料などには Chain of custody 認証が行われて、その原料の要求特性がサプライチェーンを通じて確保されているかを保証しています。
TCのタイトル
加工・流通過程の品質管理
このTCが取り扱う事項(業務範囲)
指定された特性をもつ製品及びプロセスに対する、並びにそれらの関連する宣言及び信頼性を確実にすることを目的としたchain of custody分野の標準化
議長国
オランダ
幹事国
オランダ
TC308の体制
注:WG 1はISO/TC 308の前身であるISO/PC 308において設置されISO22095を担当しました。WG 1はISO 22095が発行されたため、解散となりました。
参加国:Pメンバー:15、Oメンバー:16、リエゾンメンバー:ISO内部8、ISO外部9 (2022年6月時点)
規格開発状況(2022年6月)
IS0 22095 :2020:Chain of custody -- General terminology, concepts, requirements and guidance
総会開催
会議 | 開催時期 | 開催地 | 規格の状況 |
第1回 | 2021年10月 | オンライン |
TC308設立総会 新規提案(マスバランス、ブックアンドクレーム)を投票に回すことを承認 |
第8回 | 2020年12月 | オンライン | TCへの移行、新規テーマ(マスバランス、ブックアンドクレーム)の提案 |
第7回 | 2020年3月 | オンライン | ISO 22095のFDISへの移行決定、ドイツからマスバランス法に関する提案、TC化準備のためのAHG1を設置 |
第6回 | 2019年5月 | オンライン | ISO 22095のDISの確認 |
第5回 | 2019年4月 | スイス ジュネーブ |
ISO 22095のDISへの移行決定 規格開発期間を46か月に変更 |
第4回 | 2018年10月 | スウェーデン ストックホルム |
ISO 22095のCDへ移行 |
第3回 | 2018年5月 | ベルギー ブラッセル |
規格タイトル変更(Chain of Custody — General terminology and models) ISO 22095のWD |
第2回 | 2016年10月 | 英国 ロンドン |
WGを設置 規格タイトル(Chain of Custody — General terminology, concepts, requirements and guidance) ISO 22095のWDの検討開始、規格開発期間を36か月に変更 |
第1回 | 2016年3月 | オランダ アムステルダム |
WD検討 PCのスコープ検討 |
トピックス
− | ISO/TC 308では新たに、マスバランス法及びブックアンドクレーム法の規格を開発することとなりました。これらの規格は両方ともISO/TC 308/WG 2で行われます。 |