規格とは
標準化によって決められた、ある「取り決め」(標準)を文章に書いたもの。
規格は、その切り口によって次の種類に分類することができます。
【地政学的な分類】
- 国際規格:世界中の国々で共通して利用される規格(ISO規格、IEC規格など)
- 地域規格:ある地域の国々の中で共通して利用される規格(EN規格など)
- 国家規格:主に一国内で使われる標準(JISなど)
- 地区規格:一つの業界や一つの企業内で使う標準(業界規格、社内規格など)
【規格の内容による分類】
- 基本規格:用語、記号、単位、など基本的事項を規定した規格。
- 方法規格:試験、分析、検査及び測定方法、作業方法などを規定した規格。
- 製品規格:製品の形状、寸法、材質、成分、品質、性能、耐久性、安全性、機能などを規定した規格。
- マネジメントシステム規格:組織が方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステムについて規定した規格。組織のマネジメントの継続的な向上を図ることを目的とし、P-D-C-A[トップの方針に基づいて計画を立て(Plan)、実施マニュアルを作成・運用し(Do)、定期的にチェック評価し(Check)、見直す(Act)]というデミングサイクルのモデルをベースにしています。
なお、規格はJIS Z 8002(標準化及び関連活動-一般的な用語)では「与えられた状況において、最適な秩序を達成することを目的に、共通的に繰り返して使用するために、活動又はその結果に関する規則、指針又は特性を規定する文書であって、合意によって確立し、一般に認められている団体によって承認されているもの。」と定義されています。