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QC検定とは?

品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で試験を行って客観的に評価を行うものです。

第1回試験は2005年に行われ、現在は年に2度、試験が実施されています。学生(高校生等)、社会人など幅広くお申込みいただき、全国で合格者は累計77万名を超えています。

日本のほとんどの企業では、品質管理が実施されています。この品質管理を実施するためには、そこで働く人々の品質管理に関する意識、能力、改善能力が重要です。この品質管理能力、改善能力といった能力を発揮するためには、品質管理の知識だけでなく、個人のリーダーシップ力やモチベーション、それらを引き出す組織体制などといった多くの要素が関係します。しかし、一番の基本となるのは品質管理に関する知識であることは事実です。

また、品質管理の知識といってもどのような問題を解決するのか、によって必要となる知識は異なります。そこで「QC検定」では、企業においてどのような仕事をされているか(これからするか)、その仕事において品質管理、改善を実施するレベルはどれくらいか、そしてその管理・改善をするためにどれくらいの知識が必要であるかにより四つの級を設定しました。

対象となる方々は、主に以下のとおりです。

1級/準1級 品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々
2級 QC七つ道具などを使って品質に関わる問題を解決することを自らできることが求められる方々、小集団活動などでリーダー的な役割を担っており、改善活動をリードしている方々
3級 QC七つ道具などの個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々、大学生、高専生、工業高校生など
4級 これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など

なお、受検資格に関して、各級とも制限はありません。
1級~4級の、どの級から受検していただいても結構です。

高校関係者の方へ

高校生におけるQC検定の受検

QC検定では、必要な知識レベルにより1~4級の4つの級(1級が最上級)を設定していますが、高校生の場合には4級受検がベースとなります。
4級は、品質管理に関する基礎知識に加え、「5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)」や「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」といった社会人として必要なマナーや、企業活動の基本や常識を理解するための基礎知識も身につけることができます。
近年、4級合格の高校生が3級や2級にも挑戦されるケースも多くなっており、企業からも大きな関心が寄せられています。QC検定は学校生活でも、また社会人となった後も、必ず役に立つ知識ですので、是非ともチャレンジしていただくことをお勧めいたします。

4級用テキスト(4級の手引き)

QC検定取得のメリット

  • 就職活動において、在学時の成績、面接時の評価に加え、QC検定合格者を評価する企業が増えてきています。
  • QC検定は公益社団法人全国工業高等学校長協会から協賛を頂いており、QC検定合格を点数加算してジュニアマイスター顕彰制度に申請することが可能です。 (※点数の配分:2級12点、3級4点、4級2点/令和6年度後期区分表による)
  • QC検定合格者は、大学の自己推薦入試において優遇を受けられる場合があります。詳細については、各大学入試課にお問い合わせください。

※大学関係者様において、QC検定を推薦入試の優遇にご検討されている場合、また、既に導入されている場合は当センターにご連絡いただきますようお願い申し上げます。

教員向け品質管理セミナーについて(全国工業高等学校長協会 主催)

公益社団法人 全国工業高等学校長協会が主催する教員向け夏季講習会において「品質管理セミナー」を実施しています。
詳細は、全国工業高等学校長協会のホームページをご覧ください。

■品質管理セミナー入門コース(2日間)
日本の多くの企業、特にものづくり企業において広く行われている品質管理について、品質管理の基本的な考え方からQC七つ道具を、演習や事例を取り入れて開催いたします。
■品質管理セミナー やさしく学ぶ良い“ものづくり”コース
QC検定4級の試験範囲を中心に、品質管理が重要とされる背景やより良い製品づくりのための心構えを講義するコースです。

企業の方へ

企業におけるQC検定の受検

品質管理とは、製品の品質はもちろん、組織で働く方の仕事への取り組み方や考え方を向上するための活動で、どの組織でも取り組むべき活動です。
QC検定では、品質管理の知識レベルを4段階に分け、それぞれに試験を実施して、客観的に評価を行います。知識レベルについては、品質管理に関して「~ができる能力」として4つのレベルに分け、その能力を発揮するためには「これだけの知識が必要」として設定をしています。

QC検定4級は、学生の方やこれから社会人をはじめる方など、初めて品質管理について学ぶ方を対象としています。4級の内容は、仕事の進め方などの基本的な事項や品質管理の基本(用語の意味やその目的、重要性等)を理解しているかというものです。そのため最近では、QC検定4級を新入社員教育として活用する組織も増えています。

QC検定3級・2級は、QC七つ道具をひとつの軸にすると、3級はQC七つ道具を学んだレベル、2級はQC七つ道具を使いこなして問題を解決していくことができるレベルです。
QC七つ道具は決して難しい手法ではなく、組織内で発生している問題を解決するために役立つものです。品質管理の仕事を専門にしている部署に限らず、組織で働く全ての方に受けて頂きたいレベルです。

雇用形態も様々な現在、品質管理教育を全社的に浸透するのは難しく、これが品質問題の原因となっているケースも増えてきています。組織内における品質管理教育の到達レベルの一つの指標として、そして組織全体のQCレベルの底上げに、是非QC検定をご活用ください。

QC検定 取組み事例

QC検定取得のメリット

■QCレベルの底上げによる組織の活性化
組織全体で品質管理に対する意識を高めることで組織の活性化につながります。また、社内の品質管理・問題解決力の向上及び製品品質の向上を図ることができます。

■社内教育の計画立案が容易に
QC検定の取得状況によって各個人の品質管理のレベルを把握し、教育計画に活用することができます。また、社内教育の負担の軽減を図ることができます。

■人事計画性が明確に
QC検定を受検することで部署ごとに品質管理のレベルを把握し、人事計画に活用することができます。

■採用時の能力評価基準に
社員、派遣社員などの採用時の能力評価基準として活用することができます。さらに、QC検定を活用することで、品質管理レベル向上を図ることができます。

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