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合格者の声 1級

品質を良くするには手法を学ぶ必要がある
株式会社村上精機工作所 品質保証グループ 田頭圭太さん

私は4年前に営業から品質保証グループに異動となり、品質管理の知識を学ぶためにQC検定を受検しました。
最初に3級を受検して合格しましたが、2級は一気に難しくなり、合格まで2年ほどかかりました。その後、さらに品質に関する知識を高めたいと思い、1級に挑戦しました。1級は非常に難しかったですが、グループ内の協力もあり、十分な勉強時間が確保できたため一発合格することができました。1級の勉強期間は約3.5か月で勉強時間は平日2時間、休日5時間でした。勉強方法は独学で参考書や過去問で分からなかったことはネットで調べたり、近くにある大学の図書館を利用して調べました。工業系の大学なので品質工学や統計学などの本も豊富にあり、週1~2回ほど利用して不明点を解決していきました。
1級まで勉強をしていく中で強く印象に残ったことがふたつあります。まず、『品質を良くするには手法を学ぶ必要がある』ということ、そして『品質は工程の中で作られる』ということです。つまり、品質保証グループのスタッフだけでなく、実際にモノづくりに携わっている人が品質改善手法を学び、品質を意識して仕事をするようにならないと品質は向上しないということです。
そのために品質保証グループが主導となり、全社に向けてQC検定受検を推奨する活動を行っています。その中で私は受検者に対して対策講座を行っています。第26回では3級を11人が受検して7人が合格しました。次回は2級を受けたいという人も増えてきたので社内講義や勉強会を開催して合格へのサポートを行いたいと思います。
最後に私は社内の品質レベルと品質意識の向上の推進に努め、品質でお客様に貢献して儲ける会社になることを目指します。

QCDの総合力が身に付くことを実感
オプトエナジー株式会社 品質保証部 太田行紀さん
(株式会社フジクラから出向中)

私は製造メーカに入社し、技術部・製造部を経て品質保証部に異動となりました。品質保証専任者として1名で業務を遂行する必要があり、初めてでもあり、品質に関する幅広い知識を身につけておく必要があると考えました。社内ではQC検定の取得を推奨し、「QC検定講座」を開催しているので、講座を受講することにしました。目標としては、1年間で2級及び1級の取得を目指して取り組み始めました。
試験に向けての学習は、会社での手法編を中心にした講座の受講及び帰宅後の関連書籍の繰り返し読み込むことを行いました。また、論述対策としては、各種専門書(デザインレビュー、QC/新QC七つ道具、計測器管理等)の理解に加え、過去の経験をベースに文章化する訓練を行いました。学習していくうちに、Q(質)・C(コスト)・D(納期、時間)をベースにした総合力が身についていることを実感しました。例えば「抜取検査」は、統計的に必要なサンプルサイズを設定し、C・Dを最小化することができることが、「商品企画七つ道具」は、商品化に向けて営業・開発・品質保証の業務が密接に関わることがわかりました。
また、受検して良かった点は、講座を通じて社内講師や他部署の受講者ともコミュニケーションの機会を得ることができ、固有/管理技術の幅が広がったことです。
今後は、QC検定で培った知識をベースに、関係者と品質経営に関わる取組みを共有し、社内の状況に目配りしながら業務を遂行していきます。

数学教育専修出身の私の挑戦
第19回成績上位合格者 今井紀子さん

検定受検のきっかけは、数学検定※を受検している人から、このQC検定を紹介されたことです。レベル表の範囲に統計学も入っているので、関心を持ちました。現教育課程の高校数学Ⅰに、統計分野も含まれているのです。
私は工業系の学科出身ではないため、先ずは3級・4級を併願しました。その後2級の受検対策では、通信講座を受講しました。2級合格時には、日本品質管理学会へ入会し、1級受検に向けての情報収集に役立ちました。
お蔭様で、2回目の1級受検では、成績上位合格者になることができました。
QC検定を受検してきて良かった点の一つは、私が必要とする統計学の勉強にもなったことです。
私はQC検定受検にあたり、対策本や演習問題の書籍を購入しました。今後はそのテキストを活用して、更に生涯学習を続けていきたいです。
※QC検定センター注:実用数学技能検定(公益財団法人日本数学検定協会実施)

QC検定を受検して
株式会社堀場製作所 品質保証統括センター 平井千絵さん

私は分析機器メーカーで新製品の評価を担当しています。品質管理や統計について体系的に知識を身に付け、仕事に生かしたいと思い勉強を始めました。社内にQC検定2級合格者は多数おりますが、品質部門に所属する者として更に広く深い知識を身に付けたいと思い、1級合格を目指しました。

QC検定合格は一つの通過点であり、どのような目的を持って勉強するか、得た知識をどう生かすかが重要だと感じています。勉強しながら、自分の仕事や社内の問題とどのように繋げられるかを常に考えていました。私の場合は、ばらつきの評価や試験台数の決定が課題としてあったため、それらに有効だと思える手法については特に詳しく勉強しました。業務に取り入れ、実際の問題と合わせて考えることで、単なる知識としてではなく、実践的に身に付けることができました。

現在は、QC検定を通じて学んだなかから、自分の業務に特化した分野の勉強を続けています。今後も、自分のスキルアップと製品の品質改善を推進します。

QCに対する知的好奇心を動機付けに1級合格!
ニチコンワカサ株式会社 品質管理課 高野公平さん

私が入社した時に社内でQC検定が推奨されており私もQC検定2級を受検し合格することが出来ました。その2級受検勉強の過程でQCの考え方や手法に興味を持ち、更に深い知識を得るためにQC検定1級に挑戦することにしました。最初は2級受検時と同様に1級のテキストと過去問題集を購入して学習を始めました。しかし私はQCに対する知的好奇心が受検に対する動機付けになっていたこともあり受検テキスト以外にも様々な関連書籍を購入し熟読しました。例えば起床直後、勤務先の休息時間、帰宅後、就寝前などの時間で寸刻を惜しんで、信頼性工学、QCサークル、著名な技術者のエッセイなどで見識を深め知的好奇心を満足させていきました。これらの書籍で自宅の本棚一段分がQC関連書籍で埋まってしまった程です。
一度は不合格になり最短でQC検定1級に合格出来た訳ではありませんが、この不合格があればこそ、QCに対するより深い理解と更なる業務への適用力が育まれたと考えております。既に2級、3級を取得されている方々も是非1級に挑戦していただきたいと思います。
※ニチコン株式会社(ニチコングループ)様の事例をこちらのページでご紹介しています。私は分析機器メーカーで新製品の評価を担当しています。

合格までのプロセスを通じてより深い知識を習得できた
日立建機株式会社 霞ヶ浦工場 製造技術課 山崎利彦さん

私は入社以来16年間生産技術の業務に携わっていますが、1級に挑戦することで自分の品質に関する知識レベルを把握したく受検しました。その結果1回目は準1級、2回目で1級に合格することが出来ました。
実践及び手法についての学習方法は、過去問題を分野別に集中的に学習し、苦手な分野は専門書等で知識を補いながら進めました。また論述問題では的を絞ることが困難と考え、自分の担当業務についてストーリーやプロセスを意識しながら手書きで記述する練習を行いました。さらに試験時間の配分を考慮し、会社の昼休みを利用し反復練習しました。
1級合格を目指して良かったことはそのプロセスを通じてより深い知識が得られ、さらに前進していきたいという気概が出てきました。今後の抱負は世の中の変化に対応するためにQC検定1級受検の経験を生かし、いろいろな分野のことをもっと学び、アレンジしながら周りの仲間とともに成長し続けていきたいと思います。

知識の整理と力量の客観的な評価に
パナソニック電工株式会社 品質部 副参事 山田耕一さん

工場で製造技術責任者として10年以上担当した後、品質管理部門に転属となりました。これまでは自分の品質管理知識のレベルを客観的にとらえていませんでしたが、品質管理部門で仕事をするには一定レベルの知識が必要と考えてQC検定を受検しました。まず2~3級レベルの通信教育を受講した後、2級を受検、合格しました。
1級は日本規格協会の推薦図書を中心に各手法の学習と問題集に半年間取り組み、その結果、今回の受検で合格することができました。これまでの知識の整理と新しい知識の習得を目標に、集中して自発的に取り組めたことが何よりもよかったと思います。今後は、1級の合格を自信として、現場での経験に加えて学んだ知識を生かしてより高いレベルの管理の実現に取り組みたいと考えています。

統計的手法の重要性とおもしろさに開眼 ― 現場で生きる知識を習得
株式会社安川電機 先端生産技術センター 大槻秀博さん

メカトロ機器の設計、研究開発部門を経て、現在の先端生産技術センターに配属されました。前回、2級に合格し、特に統計的手法の重要性とおもしろさがわかってからは、さらに深く勉強し、習得した知識の確認のため、今回1級受検に臨みました。
勉強は2級合格後の半年間、朝食前の1時間と週末の余暇時間をあてることとし、「統計的手法」「信頼性」関連の書籍数冊で基本事項と品質管理の考え方をさらに向上させ、過去問により習得の度合いを確認しました。現在の職場では生産現場での品質管理の考え方が非常に重要であることを実感しており、品質管理の重要性を1人でも多くの社員に感じてもらえるよう、次の世代を担う若い技術者を中心に統計的手法の指導を行っています。

QC検定取組み事例内にも会社・学校内の合格者の声を多数いただいております。

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