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学校におけるICT活用支援サービス

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学校におけるICT活用支援サービス

※本内容は、株式会社ウチダ人材開発センタの協力の元、作成いたしました。

ニューノーマルと学校における新たな学びのためのICT活用
コロナ禍中において、多くの学校では長期にわたり通常の教育活動が行えない中、オンライン対応を含めた様々な取組みが 行われています。文部科学省はICT技術の社会への浸透を受けてGIGA スクール構想(*1)等の「教育の情報化」を推進する政策を掲げ、学校教育におけるICT 環境とICT 活用支援体制の整備を進めていますが、コロナ禍の影響を踏まえた大型補正予算により、全国の学校で一人一台のPC及び高速大容量の通信ネットワークの一体的整備が前倒しで実現されました。2021年4月より全国の自治体の小中学校でICTを活用した授業がスタートしています。

2018年のOECD調査で、日本は学校におけるICT活用で調査国中の最低レベルと報告されています(*2)。これまでは学校におけるICT活用はなかなか進んでいませんでしたが、コロナ禍はそのピンチをチャンスに変える機会にもなり得ると捉えられています。文部科学省は「ポストコロナ期における新たな学びの在り方について」 (*3)において、Society5.0やデジタルトランスフォーメーションの時代を生きるこれからの子供たちが、多様化する価値観の中で主体的に自ら考え行動する力を育むため、教育を学習者主体の観点に変換していくこと、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を実現できるようICTを活用する力「デジタルリテラシー」を身に着けて学びのスタイルを転換していくこと、を提言しています。また、学習者の属性や学習履歴等を管理して学習者個別の最適化を行うことやビッグデータ解析によって教育施策等に反映していく「データ駆動型教育」を目指しています。
上記のように、コロナ禍を機にICT活用の課題と可能性が強く意識されるようになっています。当然ながら、一人一台の環境が整備されてもそれを活用する教育現場を支援する環境整備や人材育成が伴っていくことが重要です。これらの課題への取組みを進めることにより、学校におけるニューノーマルを構築していくことが求められています。

(*1) https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
  https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00146/120900039/
(*2) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46302090Z10C19A6CR8000/
(*3) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai12_teigen_1.pdf


学校におけるICT活用支援員サービスとJSA規格(JSA-S1010)
こうした教育現場の急速なICT化によって、授業を円滑に行うために、教職員の方々をサポートするICT支援員サービスが求められています。
しかしながら、ICT支援員サービスは、教職員が導入されたICTシステムを操作することの支援や、ネット環境トラブルへの対応、さらには教材作成や授業計画策定支援、研修会の企画など幅広くあります。ただ、学校現場でそれぞれ整備状況に差異がある上、求められる業務範囲もさまざまです。

また、ICT支援員サービスは提供事業者ごとに品質や内容が異なることや、オンライン授業や遠隔学習など新たな授業や学習形態が併用されるケースも増加し、ICT支援員の業務レベル向上が求められてきました。そのため、業務負荷の的確なマネジメントも重要になっています。
こうした学校現場でのICT支援員サービスの状況を踏まえ、JSA規格 「学校におけるICT活用支援サービスに関する規格」(JSA-S1010 : 2021)が策定されました。本件は株式会社ウチダ人材開発センタの発案・協力により開発されています。

(*4) https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/dev/md_5248.pdf
  https://www.uchida.co.jp/company/news/press/210603.html

JSA規格(JSA-S1010)の概要
この規格は、学校における情報通信技術(ICT)の活用を支援するためのサービスに関する要求事項を定めています。 ICT支援員の業務仕様を検討する教育委員会や自治体等、ICT支援員の採用・育成・管理するICT活用支援サービス事業者、そして実際に学校現場で働くICT支援員の共通の指針としてこのJSA規格を活用することによって、サービスの受け手と提供側との間の「サービス仕様」の統一化や、一定の質を確保したICT支援員の全国の学校現場への配置に役立てることが可能です。

(1)用語
ICT活用支援に関する用語について定義しています。
・ICT(情報通信技術)  ・ICT活用支援サービス  ・ICT支援員  ・管理責任者  ・継続的専門能力開発(CPD) 等
(2)学校におけるICT活用支援サービス
ICT支援員によって提供されるICT活用支援サービスを、以下の場面ごとに定めています。

  • 授業におけるICT活用支援
  • ICT活用に関する校内研修(企画・提案、準備、実施)
  • ICT環境整備支援(点検、障害対応)
  • 校務におけるICT活用支援
    (校務支援システムの活用支援、教職員間の情報共有、保護者や地域への情報発信、特別活動)等

(3)ICT支援員について
【知識・スキル】
ICT支援員の知識・スキルについて、定めています。

  • 学校に関する基礎知識
  • 情報セキュリティ及び情報モラルに関する知識
  • ICTに関する知識及びスキル
  • 立ち居振る舞い及びコミュニケーションスキル
  • 担当する自治体、地域及び学校に関する知識

【継続的専門能力開発】
ICT活用支援サービス事業者が、ICT支援員の継続的専門能力開発(CPD)を計画・実施することを定めています。
(4)管理責任者について
ICT支援員を管理する責任者の要件と業務について定めています。

自社のサービスの取組み、指針を「規格」にしませんか?
JSAは、国内・国際共に従来の制度にとらわれない規格開発ニーズが高まっていることを踏まえ、企業等の依頼を受けて、透明性・公平性及び客観性を確保した民間規格としてJSA規格を開発・発行する制度を創設しました。今回、この規格はこの制度を活用して開発されました。
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