【WSN】10月の世界標準ハイライト(ネットゼロ、AIなど)
2024/11/08
標準化に関するニュースを集めました。
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■ 国際標準化情報
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エネルギー分野におけるデジタルツインの利点に関する新しい IEC ホワイトペーパー
国際電気標準会議(IEC)は,白書「電力システムの仮想化: デジタル ツインがエネルギー部門にもたらす革命」を発行した。同白書は,デジタルツイン技術の可能性と将来のエネルギー分野への影響をもたらすために,政府機関,標準化団体,デジタルツインの関係者が実行できる具体的なアクションに関する推奨事項を示している。
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主要なITU標準会議でAI,メタバース,持続可能性に関する新たな世界的合意
国際電気通信連合(ITU)は,インドのニューデリーで開催された世界電気通信標準化総会(WTSA-24)で,人工知能(AI)やメタバースから持続可能なデジタル変革までの分野における標準化と能力開発の優先事項に合意した。決議は,(AI for Goodプラットフォームを介した連携を含む)責任ある安全で包括的なAI,信頼性の高い,包括的で相互運用可能なメタバースアプリケーション,次世代のITU標準専門家として学生や若手専門家の育成などを優先することなどが示されている。
■ 欧州標準化情報
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欧州委員会,ハイレベルフォーラムワークストリームからの新しいレポートと推奨事項を公開
欧州委員会は,欧州標準化に関するハイレベルフォーラムの作業ストリームからの新しいレポートを発行している。新しいレポートには,さまざまな分野の標準化に関する推奨事項と,それがヨーロッパ全体の関連セクターをどのようにサポートできるかが記載されている。ワークストリームには,ワークストリーム3「国家標準化機関,中小企業及び市民社会の参加を含む」,ワークストリーム14「データ相互運用性」,ワークストリーム15「重要な原材料」などが含まれる。
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ドローンの悪用を監視するための新しいCWA
ドローン,無人航空機システム (UAS) の使用が様々な業界で増えるにつれ,特に空港,刑務所,重要なインフラなどの機密性の高いエリアで,悪用や脅威の可能性も高まっている。これらのリスクに対処するため,欧州標準化委員会は,欧州標準ワークショップ協定,CWA 18150:2024(無人航空機システム - 対UAS - 試験方法)を発行。本CWAは,ドローンの検出,追跡,識別 (DTI) に対する統一されたアプローチを可能にする標準化された方法を提供している。
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KPMGオーストラリア,BSIのAI認証を取得した最初の企業に
英国規格協会(BSI)は,KPMGオーストラリアをAIマネジメントシステム(BSI/ISO/IEC 42001)の認証を取得した世界初の組織として発表した。KPMG オーストラリアは ,2024 年 2 月にチームを立ち上げ,BSI 認証プロセスに向けて事業を進めてきた。
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英国初,ネットゼロパスウェイ認証を取得
英国規格協会(BSI)は,Projective Groupが最近,温室効果ガス (GHG) 排出量の定量化と報告(ISO 14064-1)の検証と,BSI Net Zero Pathway に基づくネットゼロ移行計画の認証を取得したことを発表した。BSIネットゼロパスウェイは実際の排出削減を優先し,組織がネットゼロに向けて真に進歩していることを保証する。
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消費者はAI世界中の成人1万人を対象にした調査で,2023年以降,AIが仕事の一部を代替できると考える人の数が13%増加していることが判明
英国規格協会(BSI)の新しい調査によれば,AIの機能に対する国民の信頼が高まっていることが明らかになった。回答者の半数以上(51%)が,AIが仕事の一部を担うことができると回答しており,2023年の38%から増加している。。