【WSN】6月の世界標準ハイライト(サイバーセキュリティ,標準化教育など)
2024/06/18
標準化に関するニュースを集めました。
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欧州標準化消費者協議会、2023-2024レポートを発行
欧州標準化消費者協議会(ANEC)は、2023-2024年次レポートを公表した。ANECは、アクセシビリティ、子供の安全、デジタル社会、家庭用電化製品、サービス、交通とモビリティ、サステナビリティを優先分野として取り組む。同レポートには、欧州委員会の規則案、開発中の欧州整合規格などに対し、ANECが2023年に実施したことの概要が示されている。同レポートによれば、ANECは、2024年、欧州委員会が実施している欧州標準化規則(1025/2012)の評価に対し、改訂案を示していく予定である。
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ドイツ規格協会、持続可能な製品のためのエコデザイン規制とDIN規格
2024年5月27日、欧州理事会は、エネルギー消費の削減、製品の耐久性と修理性の確保により、環境汚染の軽減を図ることを目的にエコデザイン規則(ESPR)を承認した。今後、EU域内市場に投入される製品は、より耐久性があり、修理が可能で、エネルギー効率が高く、リサイクル可能であることが求められる。また使用可能な消費財の破棄も禁止されるなど殆どの日用品に影響を及ぼすことが予想されている。ドイツ規格協会(DIN)は、DIN EN 4555xシリーズを2021年に発行。同規格は、製品の全ライフサイクルを通しての材料効率の主要な側面と、製品特性を評価するための基本的な方法を提供する。
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欧州理事会、知識の価値化強化に関する結論を採択
欧州理事会は、「欧州の開放経済における回復力と競争力のある産業と戦略的自立のためのツールとして、”知識の価値化”の強化」に関する結論を採択。「知識の価値化」とは、研究やイノベーションから得られた”知識”から社会的・経済的価値を創造するプロセスである。今回、採択された結論では、資金提供、政策、イノベーション分野における促進者とのネットワークを強化することによって、知識の価値化能力を強化することが示されている。
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ヨーロッパにおける標準化教育
欧州標準化に関するECハイレベルフォーラム(HLF)は、6月17〜18日にオランダのデルフトで標準化教育に関する会議を開催する。「標準化に関する欧州横断的な学生証」、「教師と学生へのインセンティブ」などの議論が予定されている。尚、この2日間の会議後には、標準化教育の研究、情報交換を行うEURAS ( European Academy for Standardisation e.V./欧州標準化アカデミー) の開催が予定されている。
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NIST、サイバーセキュリティ、バイオ医薬品、半導体などの推進のため中小企業に120万ドル以上を授与
米国商務省国立標準技術研究所 (NIST) は、中小企業技術革新研究 (SBIR) プログラムに基づき、8 つの州の中小企業 12 社に 120 万ドル以上の助成金を授与した。この助成金は、サイバーセキュリティ、量子コンピューティング、ヘルスケア、半導体製造、その他の重要な分野に関連する新製品の研究開発に充てられる予定。
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USPTOと英国IPOが標準必須特許に関する協力を強化するための覚書を締結
米国特許商標庁(USPTO)と英国知的財産庁(UK IPO)は、標準への準拠に不可欠な技術を保護する標準必須特許(SEP)に関する取り組みをより緊密に協力するため覚書を締結した。覚書には相互の情報交換の促進のほか、標準開発を担う中小企業の教育する手段の検討などが含まれる。
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