JISマークとは?
私たちが日常的に目にする道路の側溝や橋の部材など、工場であらかじめ製造される「プレキャストコンクリート製品」の多くには、JISマークが表示されています。
街で見かけるU字溝も「プレキャストコンクリート製品」の1つです。
JISマークとは、その製品が「日本産業規格(JIS)」に適合していることを、国に登録された第三者機関(登録認証機関)が証明した証です。このJISマークは、製品が一定の品質基準を満たしていることを示す信頼の印であり、公共工事などの取引において重要な役割を担っています。
なぜ今、JIS Q 1012を改正するのか
コンクリート製品の認証指針である「JIS Q 1012」が2026年1月に改正されました。
今回の改正の大きな目的は、関連規格であるJIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の改正内容と整合させることです。また、建設業界の深刻な人手不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展、そしてJISマーク表示制度の運用実態を踏まえ、品質を守りつつ無駄を省く合理化が図られました。
実務が変わる!5つの主要な改正ポイント
今回の改正により、工場の管理実務は以下のように改善されます。
- 1. デジタル化の公認(DXの推進) 電子メールなどによる報告資料の提出や、電磁的な記録による保存が正式に認められました。作成責任の明確化や改変防止を条件に、ペーパーレス化による事務効率化を後押しします。
- 2. 原材料検査の合理化 原材料としてJISマーク品を採用する場合、入荷時の品質試験を必要とせず、外観やJISマークの確認のみで受け入れることが可能となりました。
- 3. 「II類製品」の認証手続き簡便化 発注者等の仕様に基づき既に標準化されているII類製品(道路附属物や排水施設など)について、受渡当事者間の協議資料の一部省略を認め、運用の利便性を高めました。
- 4. 型式検査データの保管推奨 製品の安全性を示す「型式検査データ」の保管を推奨事項として明記しました。これは、将来的な義務化を見据えた品質保証の強化策です。
- 5. 塩化物量の定義明確化 海砂の除塩徹底等の実態に合わせ、「塩化物量が多い砂」を数値(0.04%超、プレテンション製品は0.02%超)で具体的に定義しました。
おわりに
JIS Q 1012の改正は、デジタル化によって現場の負担を軽減し、より効率的な品質管理を可能にするものです。新しい指針に基づくスマートな品質管理が、日本のインフラを支えるコンクリート製品の信頼性をさらに高めていくでしょう。
※JIS Q 1012改正の詳細や実務への影響については、下記の改正説明会でも詳しく解説しています。
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✓ 申込み〆切:3月6日(受講期間は3月13日まで)
JIS Q 1012(分野別認証指針-プレキャストコンクリート製品)改正説明会(外部サイトを別ウィンドウで開く)JIS Q 1012改正について、関連規格(JIS A 5308等)との整合や運用実態を反映したポイントを解説します。また、セメント・混和剤などの最新動向解説も行います。 - JIS Q 1012:2026 分野別認証指針(プレキャストコンクリート製品)(外部サイトを別ウィンドウで開く)
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