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【JIS Q 1012改正】JISマークが支えるコンクリート製品の信頼性 ―DX推進と合理化で変わる現場の品質管理

【JIS Q 1012改正】JISマークが支えるコンクリート製品の信頼性 ―DX推進と合理化で変わる現場の品質管理

2026/03/04

JISマークとは?

私たちが日常的に目にする道路の側溝や橋の部材など、工場であらかじめ製造される「プレキャストコンクリート製品」の多くには、JISマークが表示されています。

U字溝

街で見かけるU字溝も「プレキャストコンクリート製品」の1つです。

JISマークとは、その製品が「日本産業規格(JIS)」に適合していることを、国に登録された第三者機関(登録認証機関)が証明した証です。このJISマークは、製品が一定の品質基準を満たしていることを示す信頼の印であり、公共工事などの取引において重要な役割を担っています。

なぜ今、JIS Q 1012を改正するのか

コンクリート製品の認証指針である「JIS Q 1012」が2026年1月に改正されました。

今回の改正の大きな目的は、関連規格であるJIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の改正内容と整合させることです。また、建設業界の深刻な人手不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展、そしてJISマーク表示制度の運用実態を踏まえ、品質を守りつつ無駄を省く合理化が図られました。

実務が変わる!5つの主要な改正ポイント

今回の改正により、工場の管理実務は以下のように改善されます。

  • 1. デジタル化の公認(DXの推進) 電子メールなどによる報告資料の提出や、電磁的な記録による保存が正式に認められました。作成責任の明確化や改変防止を条件に、ペーパーレス化による事務効率化を後押しします。
  • 2. 原材料検査の合理化 原材料としてJISマーク品を採用する場合、入荷時の品質試験を必要とせず、外観やJISマークの確認のみで受け入れることが可能となりました。
  • 3. 「II類製品」の認証手続き簡便化 発注者等の仕様に基づき既に標準化されているII類製品(道路附属物や排水施設など)について、受渡当事者間の協議資料の一部省略を認め、運用の利便性を高めました。
  • 4. 型式検査データの保管推奨 製品の安全性を示す「型式検査データ」の保管を推奨事項として明記しました。これは、将来的な義務化を見据えた品質保証の強化策です。
  • 5. 塩化物量の定義明確化 海砂の除塩徹底等の実態に合わせ、「塩化物量が多い砂」を数値(0.04%超、プレテンション製品は0.02%超)で具体的に定義しました。

おわりに

JIS Q 1012の改正は、デジタル化によって現場の負担を軽減し、より効率的な品質管理を可能にするものです。新しい指針に基づくスマートな品質管理が、日本のインフラを支えるコンクリート製品の信頼性をさらに高めていくでしょう。

※JIS Q 1012改正の詳細や実務への影響については、下記の改正説明会でも詳しく解説しています。

[日本規格協会]

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