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コールドチェーン物流に関連するISO規格2件が開発プロセスの終盤へ

2024/11/05

 冷凍食品の需要拡大や運転手の労働環境改善等の影響から、倉庫拡大の動きがあるなど、コールドチェーンは日本の小売業や食品産業の競争力の要である。ISO/TC 315(コールドチェーン物流)は、コールドチェーン物流に関する国際標準化を行っている。
 ISO/TC 315において、日本が主導して開発を進めてきた2件の規格が開発プロセスの終盤まで進んでいる。それぞれの開発段階と規格概要は以下の通りである。

1)ISO FDIS 31512(企業間取引(B to B)におけるコールドチェーン物流サービス - 保管と輸送に関する要求事項及び推奨事項)

 JSA-S 1004:2020 (コールドチェーン物流サービス-低温保管サービス及び低温輸送サービスに関する要求事項)を基盤として、B to B(企業間取引)におけるコールドチェーン物流サービスにおいて、食品の冷蔵保管サービス及び冷蔵輸送サービスに関する要求事項及びガイドラインを規定するものである。
 現在、FDIS投票が実施されており、国際規格発行に向けて最終段階に入っている。

2)ISO DIS 31510(コールドチェーン物流 - 用語)

 コールドチェーン物流分野に特化した用語を、施設関連、設備関連、個人・組織関連、プロセス関連、物流活動関連、業務指標関連の6つに分類して、定義するものである。
 現在、DIS投票が実施されている。

●コールドチェーン物流規格のご案内
  • ISO 23412:2020 温度管理保冷配送サービス-輸送過程での積替えを伴う荷物の陸送
  • JIS Y 23412:2023 温度管理保冷配送サービス―輸送過程での積替えを伴う荷物の陸送
●ISOウェブサイトTC 315ページ(英語)はこちら
●その他、TC315の最新動向や、コールドチェーン物流に関する様々な情報(日本語)はこちら