NEWS TOPICS

会員向け情報

SQオンライン

北東アジア標準協力フォーラム(NEASF)西安開催:標準化で繋がる未来

北東アジア標準協力フォーラム(NEASF)西安開催:標準化で繋がる未来

2025/08/07

2025年7月21日から23日まで、中国・西安で第23回北東アジア標準協力フォーラム(NEASF)が開催されました。日本、中国、韓国の3ヶ国から総勢166名が参加し、標準化を通じた北東アジア地域の協力強化と情報交換が行われました。

◆各国の取り組みと成果

1日目は、各国の標準化活動が報告されました。中国のSACは、2024年に3,154件の国家規格を制定し、循環型再利用促進を目的とする大規模設備更新と消費財下取りアクションプランや規格のDX化を推進していることを発表しました。日本のJISCは、2024年のJIS件数が10,994件に上り、「日本型標準化加速化モデル」により人材育成やアカデミア連携を強化していることを報告しました。韓国のKATSは、2024年にハイテク産業の国家標準化戦略を策定し、ISO/IECへの新規提案や人材輩出に注力していることを示しました。

多岐にわたる分野で、中国からは8件、韓国からは6件の新規提案(WG設置提案)が発表されました(日本からの新規提案はなし)。これらの提案は日中韓による投票に付され、結果は10月頃に判明します。

また、西安とジュネーブをオンラインで繋ぎ、ISO及びIECの最近の動きを含めた活動報告が行われました。

2日目はこれまでにNEASFにて設置された10のWGが、各国のWGコンビーナが中心となって対面及びハイブリッド形式で会議を開催し、日中韓の標準化協力を前進させました。

終了式では、日中韓の政府及び規格協会代表者が決議に署名しました。決議は、多国間・二国間連携の北東アジア標準協力フォーラムのページでご覧いただけます。

最終日には電気分野の検査・試験サービス大手であるXIHARI(西安高圧電器研究所)へのテクニカルビジットが実施され、環境試験設備、EMC試験設備などを見学しました。

◆次回は広島で開催

次回の第24回NEASFは、2026年7月14日から16日にかけて、広島国際会議場で開催される予定です。日本からの新規提案のお考えの方は、neasf@jsa.or.jp までご連絡ください。

北東アジア標準協力フォーラム終了式における決議署名の様子。日本規格協会 朝日弘理事長、JISC今村亘事務局長、SAC Mr. GUO Chenguang、CAS Mr. ZHANG Xiuchun、KATS Mr. PARK Jongsup、KSA Mr. MOON Dongminが並んでいる。写真はCAS提供。
終了式における決議署名の様子

左より、日本規格協会 朝日弘理事長、JISC今村亘事務局長(経済産業省イノベーション・環境局審議官)、SAC Mr. GUO Chenguang、CAS Mr. ZHANG Xiuchun、KATS Mr. PARK Jongsup、KSA Mr. MOON Dongmin。写真はCAS提供。

[日本規格協会 システム系・国際規格開発ユニット]

参考:
JISCホームページ: https://www.jisc.go.jp/cooperation/chiiki.html
※経済産業省の委託事業により、当会は第23回NEASF開催に関わる日本事務局業務を行いました。


日本規格協会では、日本・世界の標準化最新情報や面白い記事を、メールマガジン World標準ニュース(WSN)として不定期で配信しております。登録は無料となっておりますので、ぜひご登録の上、ご購読ください。ご登録は登録フォームから!