SQオンライン

　欧州標準化委員会（CEN） と 欧州電気標準化委員会（CENELEC） から、「災害リスク対策ソリューションのためのガイドライン」に関するCENワークショップの発足が発表された。数多くのツール、ガイドライン、そして実践が存在するにもかかわらず、欧州における現在の防災対策は依然として断片化しており、国、地域、セクターによって大きく異なっている。そのため、欧州の規制、制度、運用の実態に合わせた、実用的で再現性があり、適応性の高い方法論が必要であるとされている。

　この新たなCENワークショップは、既存の防災ソリューションの可視性、構造、アクセス性における不一致に対処し、欧州全体でより効果的で相互運用性と拡張性に優れた防災対策を可能にする標準化されたフレームワークを開発することを目的としている。

　この新たなCENワークショップでは、新たなツールやシステムを開発したり、新たな安全要求事項を策定したりすることは意図されていない。既存の欧州規制及び規格に準拠しつつ、共通標準を確立することで、災害対策における将来の欧州標準化活動の基盤を築くこととなることが期待されている。対象範囲は災害への備えに限定され、復旧、対応、長期的な緩和は除外される。

　初回会合は、9月24日に開催される予定である。プロジェクト計画案は CEN/CENELECのウェブサイトに掲載されている。

[ジュネーブ事務所]

　日本規格協会では、日本・世界の標準化最新情報や面白い記事を、メールマガジン World標準ニュース（WSN）として不定期で配信しております。登録は無料となっておりますので、ぜひご登録の上、ご購読ください。ご登録はWorld標準ニュース（WSN）登録ページから！