ISO/TC314(高齢社会)総会レポート(2026年6月開催)
2026/07/13
2026年6月22日~26日に、ISO/TC314(Ageing societies)総会がシンガポールで開催され、13カ国から67名が参加しました。ISO/TC314は高齢社会対応に関する社会政策や組織運営に関するガイドライン等の標準化を行っており、高齢者が健康で活躍できるための施策に関する国際規格を開発しています。
総会中は、以下の各作業グループ(WG)会合も併催され、規格開発等の審議が行われました。
1. 日本提案規格の状況
(1) WG4(ウェルビーイング)
日本から提案し発行済のISO 25554:2024「ウェルビーイング推進のためのガイドライン」に続く、ISO/TR 25554-2「ウェルビーイング推進の事例集」とISO 26175「オーラルヘルス」の2件の作業原案(WD)の審議が行われました。
・ISO WD/TR 25554-2:各国から多数の事例が提出されたため、代表例を本文に記載し、他はWebサイトに掲載すること、及び次ステップへの移行が合意されました。
・ISO/WD 26175:WDへのコメント対処を行い、委員会原案(CD)に進めること、及び、シリーズ規格であることを明確にするため「ISO 25554-101」への改称が合意されました。
(2) WG8(ケア)
英国から提案され、日本も開発に協力して本年発行されたISO 25557:2026(高齢者ケアの品質)に続くISO/AWI TR 25998「介護品質に関する事例集」の審議が行われました。WG4と同様に、こちらも各国から多数の事例が提出されたため、代表例を本文に載せ、他はWebサイトに掲載すること、及び次ステップへの移行が合意されました。
2. 各国提案の状況
(1) WG6(デジタル包摂)
中国から提案され発行済のISO 25556:2025「高齢者包摂デジタル経済」に続くISO/AWI TS 25556-2「チェックリスト」の審議が行われWD意見照会に進めることが合意されました。
(2) WG7(スマートな多世代近隣地域)
英国から提案され、本年発行されたISO 25553-1「スマートな多世代近隣地域の枠組み」に続くISO/AWI TS 25553-2「実務指針」が提案されていますが、今回は位置づけの説明等があったのみで具体的な審議は行われませんでした。
(3) AHG1(デジタルヘルス)
ノルウェーから提案意向表明されている提案「デジタルヘルスにおけるアクセシビリティ要件」について審議され、本件はISO/TC 215(保健医療情報)に合同作業グループ(JWG)の組織化を求める方針が合意されました。
3. その他の主要な議論、決定事項
(1) 更なる日本提案
日本から感染症対策規格(感染症流行時に高齢者や障がい者が困った事例の対策を示すガイドライン)を新規提案することについてTG1(議長諮問グループ)及び総会で意向表明し、提案に進めることに多くの賛意を得ました。
(2) 総会フォーラム
6月24日にAgeing in place(住み慣れた地域での在宅生活)に関する総会フォーラム(ワークショップ)が開催され、日本の代表委員がパネル討論のモデレータを務めました。本件は150名を超える参加者があり、盛況となりました。
(3) 今後のTC総会の予定
2027年(次回)総会は日本、2028年総会はケニアで開催されることが決定されました。
参考記事
注記: 以下の記事は掲載当時の内容であるため、現在の状況や最新の規格動向と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
[日本規格協会]


