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北東アジア標準協力フォーラム(NEASF)広島開催:標準化で切り拓く未来~第24回フォーラム、初の「規格協会間セッション」開催と広島での新たな一歩

北東アジア標準協力フォーラム(NEASF)広島開催:標準化で切り拓く未来~第24回フォーラム、初の「規格協会間セッション」開催と広島での新たな一歩

2026/07/27

2026年7月14日から16日までの3日間、広島市の広島国際会議場をメイン会場(一部セッションは広島市文化交流会館等)に、第24回北東アジア標準協力フォーラム(NEASF)が開催されました。日本、中国、韓国の3ヶ国から、対面104名、オンライン60名の総勢164名に上る政府及び規格協会の関係者、専門家が参加し(参加登録ベース)、標準化を通じた北東アジア地域の更なる協力体制の構築と、国際標準化活動における連携強化について活発な意見交換が行われました。

広島市長による歓迎と開会

開会式では、地元ホスト都市を代表して松井一實 広島市長が歓迎のスピーチを行い、平和と協力を重んじる広島の地で本フォーラムが開催される意義が示されました。続いて、日本(日本産業標準調査会(JISC)・今村亘事務局長)、韓国(韓国国家技術標準院(KATS)・PARK Jongsup局長)、中国(中国標準化協会(CAS)・ZHANG Xiuchun事務局長、SAC授権代表)の各国政府代表者から挨拶があり、標準化分野での三カ国協力が果たす重要性が改めて確認されました。

各国標準化の最新動向と成果

フォーラムの1日目は、各国の最近の標準化活動や政策方針についての最新情報の紹介が行われました。

日本(JISC):2026年3月時点でJISの総数が11,011件(2025年度の新規制定86件などを含む)に達したことを報告しました。また高市政権下で進められる「危機管理投資」を通じた、AI、量子、バイオテクノロジー、半導体など戦略分野の標準化強化策や、公的調達・規制におけるJISの活用推進への包括的な取り組み方針を説明しました。

韓国(KATS):2025年末時点で国家規格(KS)数が22,533件に達したこと、「国家標準基本計画(2026〜2030)」に基づく未来核心産業やAI基盤・産業融合の標準化戦略、ISO/IECへの新規提案やTC/SCの議長・幹事国の獲得、役員輩出に注力していくことを報告しました。

中国(SAC):2025年に新たに4,929件の国家標準を承認・発行した実績を報告しました。さらに、エネルギー消費制限や循環資源の回収・リサイクルを含む大規模設備更新・消費財下取りアクションプランの成果や、標準のデジタル化、現代物流標準化のアクションプラン(2025〜2027)など、先進的な取り組みを公表しました。

14件の新規提案とWG活動の推進

本フォーラムでは、日本から5件、韓国から4件、中国から5件、計14件の新規WG設置提案が発表されました。日本からは乗用車用タイヤの氷上制動性能測定(ISO 19447改正協力)、ユニバーサルデザイン用プログレッシブユーザーインターフェース、集束イオンビーム―走査電子顕微鏡(FIB-SEM)複合システム、アクセシブルイベント(誰もが参加しやすいイベント配慮方針)、多様な色覚を持つ人々のための色組合せといった重要テーマが提案されました。これらの提案は各国による詳細な事前レビューを経たのち、投票に付され、その結果は9月に判明する予定です。

フォーラム2日目は、既存の11の個別技術分野(繊維状活性炭試験方法、走査型プローブ顕微鏡法、ファインセラミックス等)のワーキンググループ(WG)会議が対面及びオンラインのハイブリッド形式で行われ、共同作業の具体的な前進が図られました。

初の試み:規格協会間セッション(DX情報交換)の開催

今回は新たな試みとして、規格協会間セッション「Peer Exchange on DX(デジタルトランスフォーメーションに関する非公式セッション)」の開催が日本からの提案で実現しました。関係者が集まり、各組織におけるデジタル化の推進状況について活発に情報交換を行いました。

この試みは参加者から非常に高い評価を得ており、「次回以降のNEASFにおいても、同様の規格協会間セッション(Association Session)を導入・開催することを検討する」との合意がなされました。

広島でのテクニカルビジットと決議署名

終了式では、日中韓の政府および規格協会の代表者が今会合の成果をまとめた決議書に署名しました。最終日にはテクニカルビジットが実施され、午前中は広島を拠点とするセキュリティ業界のリーディングカンパニー「株式会社熊平製作所」を訪問。JIS規格に基づく厳格な試験をクリアする品質管理のもと、数多くのグッドデザイン賞を受賞した洗練されたデザイン性を誇る最高水準の金庫設備やセキュリティゲート等の最新技術を見学しました。午後は世界文化遺産に登録されている宮島・厳島神社へのエクスカーションを通じて、広島の美しい文化や自然に触れ、参加者間の親睦を深めました。

終了式における決議署名の様子

終了式における決議署名の様子
左より、CAS・ZHANG Xiuchun事務局長、JISC・今村亘事務局長、JSA・朝日弘理事長、KATS ・Mr. PARK Jongsup、KSA・Mr. MOON Dongmin。

次回は韓国・仁川で開催

次回の第25回NEASFは、韓国の標準化機関(KATS、KSA)の主催により、2027年7月6日から8日にかけて、歴史的な開港地であり先進的なスマートシティとしての発展を遂げる「韓国・仁川」で開催される予定です。日本からの新規提案をお考えの方は、neasf@jsa.or.jp までご連絡ください。

※経済産業省の委託事業により、一般財団法人日本規格協会(JSA)は第24回NEASF開催に関わる日本事務局業務を務めました。

JISCホームページ(多国間・二国間連携): https://www.jisc.go.jp/cooperation/chiiki.html(外部サイトへリンク)

[日本規格協会 システム系・国際規格開発ユニット]