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CEN-CENELEC合同技術委員会21「人工知能」は、包括性に特化したタスクグループ(TG)を設立

2024/09/19

 欧州標準化委員会(CEN)とCENELECの合同技術委員会21(CEN/CENELEC/JTC 21)は、人工知能(AI)標準化における包摂性を促進するため、専門タスクグループ(TG)を設置した。 AIは様々な分野で大きな利益と機会をもたらす一方で、市民社会に懸念も抱かせるリスクも存在する。標準化プロセスに社会の利害関係者が参加することで、信頼できるAI技術の開発を促進し、社会全体のニーズと懸念を効果的に反映した標準を策定することができる。

 TGの目的は、AIに関する標準の「包括性」を確保・改善し、その実施に貢献するための提言をまとめることである。包摂性とは、標準の策定に関心を持つすべての利害関係者が、その策定に効果的に参加し、彼らの意見や懸念が正当に考慮されることを意味する。 産業界、学術界、公的機関、専門家団体、中小企業、消費者、労働組合、環境問題、その他関連するNGOなど、幅広い利害関係者間の適切な利害のバランスを反映するために、多様性を考慮することが重要である。

 TGは、国際機関における標準化活動の状況に関する最新情報の配布、標準化の利点と課題について一般市民の認識を高めるためのウェビナーやワークショップの開催、CEN-CENELEC ワーキンググループ(WG)が参加性の実践を評価し、その進捗をモニターするための主要業績指標の提案など、いくつかの活動を行っている。TGのイニシアチブは、CENとCENELECの戦略2030と整合しており、欧州委員会からも標準化プロセスにおける市民社会のより良い関与のためのテストケースとみなされている。

CENのサイトはこちらからご確認いただけます。

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[日本規格協会]