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ISOと国連開発計画(UNDP)、SDGsへの貢献を支援する国際ガイドラインを発表

2024/09/17

 9月12日にコロンビアのカルタヘナで開催された 国際標準化機構(ISO)の 2024年次総会で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献に関する世界初となる国際ガイドライン、ISO/UNDP PAS 53002 (国連SDGsへの貢献のための指針)の発行が正式に発表された。

 本ガイドラインは、デンマークからの提案を受けて2023年にISOに設置された専門委員会、ISO/PC 343(持続可能な目標(SDG)マネジメント)において、ISOとUNDP(国連開発計画)との協同で開発された文書である。2023年9月には、ISOとUNDPは、世界的に持続可能性への取り組みを強化する標準イニシアチブを強化するための意向表明書も取り交わしている。本ガイドラインは、両組織の連携の最初の成果であり、UNDPのSDGインパクト基準をベースに、組織がSDGs達成への貢献を管理し、最適化するためのガイダンスを提供する。ISO事務総長のSergio Mujica氏は、本ガイドラインが、公共及び民間の両方の部門の組織が組織戦略をSDGsに整合させ、進捗を文書化するための“共通の”アプローチを提供するとともに、持続可能な開発をあらゆる機能や投資の意思決定プロセスに完全に統合するための実践的なアドバイスを提供するとして、その重要性を唱える。

 国連の「持続可能な開発目標報告書2024」によれば、2030年までに世界的に達成される見込みのSDGターゲットは僅か17%であった。 残りわずか6年となった今、ISOとUNDPは、本ガイドラインの普及により、SDGsに向けた取り組みを加速していく狙いだ。

 本文書はISOのウェブページから無償で公開されている。また、ISO/PC 343では、現在ISO/UNDP 53001(SDGsマネジメントシステム-要求事項)の開発が行われており、2025年の国際規格の発行を目指している。

※本文書はJSA Webdeskからも無料でダウンロードいただけます。

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[日本規格協会]