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【開催レポ】標準化カフェ「DPPと国際標準化の最前線 ~デジタルプロダクトパスポートの概要から活用まで~」

【開催レポ】標準化カフェ「DPPと国際標準化の最前線 ~デジタルプロダクトパスポートの概要から活用まで~」

2026/03/13

 一般財団法人日本規格協会では、新しい標準化の動き、ISO/IECの動向、標準化における課題など、標準化に関わる様々なトピックスを皆様と共有し議論する場として、標準化カフェを定期的に開催しております。

 2026年2月27日に、令和7年度第5回標準化カフェを開催しました。「DPPと国際標準化の最前線 ~デジタルプロダクトパスポートの概要から活用まで~」と題して、以下3名の講師にご登壇いただきました。

アビームコンサルティング株式会社 サーキュラーエコノミーエグゼクティブフェロー 遊佐 昭紀 氏
一般社団法人 循環経済協会 招聘研究員 千葉 祐介 氏
Circularise Japan株式会社 マーケティングリード 久米 彩花 氏

 講演では、DPP(デジタルプロダクトパスポート)の概要から活用まで、事例を含めて標準化の視点でお話しいただきました。三部構成の各パートの要約をご紹介いたします。

DPPの概要:遊佐氏 ・DPPとは:循環型経済と製品設計の革新を実装する、製品情報のデータ基盤
・主な3つの役割構造:識別/搬送、情報の定義、運用/信頼性確保
・使い方:規制対応し市場アクセスの維持を確保することはもちろん、DPPを活用しバリューチェーン全体の強靭化を図り、様々なリスク低減と新たな価値創出の可能性を意識することが企業(特に製造業)の競争力を高める。
DPPの標準化動向:千葉氏 ・ISO/IEC JTC 5:セクター間およびシステム間の相互運用性を確保するための標準化を目的として、新規設立の投票が実施され2026年1月に承認された。
・CEN/CENELEC JTC 24:DPPのITシステムを構築するうえで、その互換性を担保するための標準化に向けて規格開発中。
・世界中での標準化の動き:国際や欧州に加えて、中国でもデータセキュリティ、デジタルサプライチェーン、製品データ辞書などの個別GB/T規格を多数開発中。
DPPの活用事例:久米氏 ・サプライチェーンの透明化:製品のリサイクル情報をDPPで確認できるようにすることで、素材や品質基準の証明が可能になる。
・消費者への情報開示:DPPを搭載した商品のタグやQRコードを読み込むと、リサイクル素材を使用して製造されたことが分かる。
・豊富な情報量:製造情報だけではなく、商品にまつわる様々な情報を動画コンテンツなどから確認できるようになっている。

 以上のように、DPPの重要性・社会背景・実装の状況・国際標準化の動向・活用事例などを知る貴重な機会となりました。詳細は、JSA Group Webdesk に講演資料を掲載しておりますので、標準化カフェに関するご案内や情報と併せてぜひご覧ください。

DPPの役割構造に関する講演スライド CEN/TC473/WG2の概要に関する講演スライド サムソナイト社のDPP活用事例に関する講演スライド

令和7年度第5回標準化カフェの様子
(上から遊佐様、千葉様、久米様)

 今年度の標準化カフェは、第5回が最後となりました。ご参加いただきありがとうございました。来年度の開催が決定した折には、SQオンライン等でご案内いたしますので、皆様のご参加をお待ちしております。

【お問い合わせ】
一般財団法人日本規格協会 システム系・国際規格開発ユニット
〒108-0073 東京都港区三田3丁目11−28 三田Avanti
E-mail: kokusai@jsa.or.jp
標準化カフェ事務局