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【WSN】3月の世界標準ハイライト(農業のトランジション,循環経済,デジタルプロダクトパスポートなど)

2024/03/12

標準化に関するニュースを集めました。

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  • 欧州委員会は、2023 年 7 月 28 日に指令 2009/48/EC に代わる玩具の安全性に関する規制の立法提案を発表


    欧州標準化委員会(CEN)と欧州電気標準化委員会(CENELEC)は、 玩具の安全性に関する指令(2009/48/EC)の改正及び玩具の安全性に関する規則(COM (2023)462)の提案を支持する。 CEN CENELECは、玩具メーカーが規則で規定された必須要件を遵守するのに役立つため、標準が引き続き重要な役割を果たすことができるとして、 欧州委員会に対して、整合規格が規則の実施において最優先事項となること一般的な警告標識にISOのピクトグラムを参照することなどを提案している。

  • Horizon Europe: AI、データ、ロボティクスの新しいプロジェクト - 2024 年版


    ホライゾン・ヨーロッパは、EUの研究・イノベーションのための主要な資金援助プログラムである。 プロジェクトは全て、ADRA(Association and the Strategic Research Innovation)が策定した戦略 (AI、データ、ロボティクスのための官民パートナーシップ)で優先付けされており、 EU域内の重要な課題に取り組むことで、社会の改善に取り組むものである。今回、 Horizon Europeの2024年版のブローシュアが発行、Horizon Europeの関連トピックの下にグループ分けされたプロジェクトの新潮流について、 その目的と期待される効果を紹介している。

  • 欧州委員会、グリーンでデジタルかつレジリエントなEU農業食品産業エコシステムのための移行経路を発表


    欧州委員会は、食品加工産業に焦点を当てた、「農業・食品産業エコシステムのトランジション・パスウェイ」を発表した。 このパスウェイは、食品システムというアプローチに基づき、バリューチェーンの中での課題と機会を特定、 持続可能かつ公正なEUの農業食品システムへの貢献を高めるための行動を提案している。食料システムの競争力とレジリエンスのため、 バリューチェーンにおけるすべてのプレーヤーに対する公正なリターン、食料インフレを抑えるための賢明な持続可能性への投資、 EU農産物輸出の国際的魅力の支援、循環型ビジネスモデルの導入が必要であることを強調している。

  • ANSI ラウンドテーブルが欧州委員会のデジタル製品パスポートを検討


    米国規格協会(ANSI)、公的部門と民間部門の関係者からなるラウンドテーブル会議を開催し、 欧州委員会が提案したデジタルプロダクトパスポート(DPP)に関する意見を収集し、情報を共有を行った。 欧州委員会は、DPPに関して、規格と適合性評価の側面及び市場アクセスの側面の両方に関して、 米国・EU貿易技術評議会(TTC)の枠組みの中で議論することを提案した。これに応じる形で、ANSIは、ラウンドテーブル会議を開催、 DPPに関する米国とEUの間の協力の可能性のある分野について意見を求めた。ANSIによれば、ラウンドテーブルディスカッションにおいては、 数名の出席者から、EU の「国際標準」の定義がEU 以外の標準開発組織によって開発された標準が除外される可能性があるとの疑問を呈する声が上がった。

  • ANEC AI サイバーセキュリティの専門家を募集


    ANECは、サイバーセキュリティに関する技術的専門知識を提供し、当団体を代表し、AI標準化における消費者の利益を促進する専門家を募集する。 新しい専門家は、新たに設立された CEN-CENELEC/JTC 21「人工知能」ワーキンググループ 5「AI システムのサイバーセキュリティに関する共同標準化」に参加し、 ANECデジタル社会ワーキンググループ、ANEC CYBERアドホックグループ、ANEC事務局への助言や専門知識を提供することが期待されている。

  • 英国規格協会、子供の安全を守るための学校外活動の標準、PAS5222を発行


    英国規格協会(BSI)は、学校外の環境における子どもの安全を守るための新しいガイドライン、 PAS 5222:2024 (子どもの保護-学校外の環境に関する規定-仕様)を発表した。今回発行されたPAS 5222は、 学校外での子供向けの活動に適用され、ガバナンス、方針、手続き業務に安全措置を組み込むための明確な枠組みを提供する。 尚、標準で規定される活動には、有給スタッフまたはボランティアによって提供される活動も含まれる。 このPASは、2022年の「児童性的虐待に関する独立調査委員会(IICSA)」での調査結果において、 一部の学校外の施設が基本的な児童保護基準を守らず、子ども達を危険にさらしているという懸念が提起されたことを受け、開発されたものである。

  • 循環型経済を支援:NISTはプラスチック廃棄物削減に焦点を当てた教育プログラムに約300万ドルを授与


    米国商務省標準技術局(NIST)は、TIPC(Training for Improving Plastics Circularity)助成金プログラムとして、 現在のプラスチックの生産と消費に関する課題を発見し、解決策を開発する学生を育成するカリキュラムとプログラムを作成するため、 6つの大学に総額約300万ドルの助成金を授与した。この助成金は、材料科学、経済学、ビジネス、化学・環境・システム工学などの トピックにまたがる学際的なアプローチを支援することを目的としている。同助成金プログラムは今年で2年目となり、 昨年は250万ドルを5つの大学に分配。 NISTによれば、昨年の助成対象者は、 産業界におけるプラスチックの循環性に関連した実地経験を学生に与える研究訓練コース、 プラスチックの持続可能性に関する副専攻、プラスチックとプラスチックの循環性に関する夏季ワークショップなど、 カリキュラムの改善を行っている。



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