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ドイツ SMART標準のパイロットプロジェクトを完了

2023/09/25

これまで、”規格”の適用と使用には、多くの手作業が必要だった。対応する規格からの情報は、記録され、抽出され、可能な限り人手によって他のシステムに転送されなければならない。

ドイツ規格協会(DIN)とドイツ電気技術委員会(DKE)は,規格の内容がデジタルで作成され、人間にも機械にも読み取れ、適用できることを目指し、デジタル規格イニシアチブ(IDiS)を開始した。 DINとDKEは実用的なシナリオに重点を置いており,規格のユーザーである企業と共に様々なパイロットプロジェクトを進めている。今回、両団体は、最初のパイロットプロジェクトを成功裏に完了したことを発表,数回にわたり, スマートな標準コンテンツを機械が独自に読み取り,適用できることを企業内で実証された。

ハノーバー見本市において行われたセッション,パイロット・プロジェクト "適合性評価 "では,自動化の可能性と、それによってもたらされる利点に焦点が当てられ,手作業が大幅に削減され,エラーの機会も減り、品質と効率は飛躍的に向上することが説明された。

DKEのミヒャエル・タイゲラー社長は,「我々はIDiSですでに多くの目覚ましいマイルストーンを達成している。これは、ハードウェア、ソフトウェア、規格がデジタルレベルで連携することでどのような利点が生まれるかを示している。SMART標準は企業の競争力を一気に向上させるため、業界における需要は非常に高いと見ている。」と話す。

またDINのクリストフ・ヴィンターハルター最高経営責任者(CEO)は,「標準化の未来はデジタル化である。IDiSのパイロットプロジェクトにより、私たちは新たな重要な一歩を踏み出した。我々の目標は、標準規格が、例えば、生産の制御ループに自動的に適合したり、業界のデジタルシステム、フォーマットに直接、実装されるような形で、産業界が利用できるようになることだ。」と述べた。

DINとDKEは、パイロットプロジェクトから得られた知見を”マネジメントサマリー”として、IDisウェブサイトより公表している。


[ジュネーブ事務所]
https://www.din.de/de/din-und-seine-partner/presse/mitteilungen/durchbruch-bei-smart-standards-954646