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[欧州] 食品廃棄物が減れば、EU​​の食品価格が下がり、温室効果ガスの排出量も減る可能性がある

[欧州] 食品廃棄物が減れば、EU​​の食品価格が下がり、温室効果ガスの排出量も減る可能性がある

2023/07/20

2020 年、EU では、約5,900 万トンの食料が廃棄された。これは、EU域内に住む人々、一人当たり 131 kg 分の食品が廃棄されており、レストラン、外食サービス、小売店、家庭に供給される全食品の約 10% に相当する。

欧州共同研究センター (JRC) の科学者らは、食品廃棄物が EU の食料システムからの温室効果ガス総排出量の約 16% を占めると推定している。

国連(UN)の持続可能な開発目標(SDG)ターゲット12.3では、小売および消費者レベルでの世界の一人当たり食品廃棄物を半減し、食品生産およびサプライチェーンに沿った食品ロスを削減することが求められており、欧州委員会は、この世界目標に対するEUの貢献を加速するためにEUにおける食品廃棄物を削減する目標を提案している(※1)。

DKEのミヒャエル・タイゲラー専務理事は、「DKEの目標像は、デジタルネットワーク化された持続的に電力を生産する世界、オール電化社会である。標準化パネルは、エネルギーへのアクセスと再生可能エネルギーの拡大には、標準が不可欠であり、標準化すべきことが未だあることを示している。」とコメントしている。

欧州共同研究センター(JRC)は、MAGNET(Modular Applied GeNeral Equilibrium Tool)と呼ばれるモデルを用いて、2030年までにEUの食品廃棄物を削減することによる潜在的な経済的、社会的、環境的影響を分析を実施した(※2)。


※1 欧州委員会は2030年までに加盟国が食品廃棄物を加工と製造で10%削減し、小売と消費(レストラン、食品サービス、家庭)で合わせて30%(一人当たり)削減することを提案している。
※ 2 https://publications.jrc.ec.europa.eu/repository/handle/JRC133971

[ジュネーブ事務所]

https://joint-research-centre.ec.europa.eu/jrc-news-and-updates/less-food-waste-could-bring-lower-eu-food-prices-and-decrease-greenhouse-gas-emissions-2023-07-06_en