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【注目JIS】JIS C 8364(バスダクト)を改正!

【注目JIS】JIS C 8364(バスダクト)を改正!

2025/05/21

一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年5月20日にJIS C 8364:2025(バスダクト)を発行いたしました。

JIS C 8364:2025

バスダクト
Busways


■JIS C 8364はなぜ改正されたのか?

この規格は、交流1000V以下(周波数1000Hz以下)又は直流1500V以下のバスダクト及びその附属品について規定した規格です。 前回の2008年改正から約17年が経過し、この間に関連するIEC規格では改訂が進んでおり、その技術をJISに取り入れたいとの要望が出てきました。

また、耐火バスダクトの耐火試験方法の一部に、消防法告示(耐火電線の基準)で定められた寸法との差異があることが確認されました。 このような状況から、近年の技術の実態、また、関連する法規との整合を図るため、JISを早急に改正する必要がありました。

■JIS C 8364の改正に期待されること

消防法告示(耐火電線の基準)との差異を解消することで、耐火バスダクトの耐火試験における安全性を確保することができます。また、今後関連するIEC規格が改訂された場合に、製品単体に対する技術的内容をJISへ取り入れる際の整合化の判断が容易になります。

主な規定項目または改正点は、次のとおりです。
・種類及び定格において、ユーザニーズの多様化に対応するために、定格電流及び定格短時間耐電流の規定を削除する。また、耐火バスダクトの定格電圧を明確にする。
・使用条件において、近年では励磁回路、インバーター回路など電気回路に影響を及ぼす可能性のある用途又は環境があることを考慮し、特殊使用条件に例外的な過電圧条件又は電圧変動など3項目を追加する。
・構造において、空間距離及び沿面距離の測定方法をJIS C 60664-1を引用するように改める。
・水平強度試験の試験方法において、近年の製品使用状況に対応して、プラグインバスダクトの試験を行う場合は、対象となるプラグイン器具の質量も含めるように改める。
・耐火バスダクトの耐火試験方法を、消防法告示(耐火電線の基準)の内容と整合させ、熱電対の配置の位置等を変更する。


[日本規格協会]