
IECとISOが量子技術に関する新たな合同専門委員会を発足
2024/01/16
国際標準化機構(ISO)及び国際電気標準会議(IEC)は、 量子技術に関する新たな技術委員会、ISO/IEC JTC 3を設置した。
このJTC 3の業務範囲は、量子技術、特に量子コンピューティング、量子シミュレーション、量子源、量子計測、量子検出器、
量子通信の分野における国際標準を開発することである。
英国の IEC及び ISO メンバーである英国規格協会 (BSI) が国際事務局を務め、議長職は韓国が引き受ける予定である。
ISO事務総長のセルジオ ムヒカは、「量子革命を促進するには、共通言語が必要である。標準は、多様な量子の取り組みを統一の力に変え、
進歩を推進し、信頼性を確保し、安全で相互運用可能で世界的にアクセス可能な量子の未来への道を開くためのフレームワークを提供する」と 述べる。
また IEC 事務総長兼CEOのフィリップ・メッツガーは、 「量子技術の一部の側面については、既にに標準が開発されているが、技術的貢献を合理化し、
その影響を最大化し、市場における一貫性を高めるため、国際的に調整されたアプローチを持たなけれならないという差し迫ったニーズがある」と述べた。
ISO/IEC JTC 3事務局を務める英国規格協会(BSI)のスコット・スティードマンは、「量子技術は、最大の社会的課題に対処するための解決策を導き出すことができる。
BSIは事務局として、委員会運営における豊富な専門知識をこれに活かすことを楽しみにしており、量子技術の進化と統合を導き、産業界の利益となるイノベーションを
促進するための国際標準の開発を主導し推進することに尽力する 」と述べる。
量子技術は、量子力学の力を利用して高度なツールやデバイスを作成する第 2 世代のテクノロジーであり、情報テクノロジー、通信、ヘルスケア、エネルギー、
貿易などのさまざまな分野にわたって複雑な問題を解決し、情報を保護する方法に革命をもたらすことを約束する。持続可能性、教育と研究を推進し、
急速な財政成長を推進しながら技術進歩の新時代を迎える。
[ジュネーブ事務所]
https://www.iec.ch/blog/standardization-work-joint-iec-and-iso-committee-highly-relevant-eu-ai-act