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ISO/TC 315(コールドチェーン物流) 第4回総会(ハイブリッド開催)レポート

2023/11/16

■開催概要

2023年9月18日~9月22日に開催された、TC315第4回総会は、ハイブリッド(フランス)形式で開催され、日本、フランス、中国、韓国、インド、インドネシア、シンガポール、ドイツ、マレーシアなどから、約50名が参加しました。

9月18日(月) ISO/TC315/CAG会合
9月19日(火) ISO/TC 315/WG 5(韓国:バリデーション)
ISO/TC 315/WG 4(日本:用語)
9月20日(水) ISO/TC 315/WG 6(中国:トレーサビリティ)
9月21日(木) ISO/TC 315/WG 2(中国:非接触配送)
9月22日(金) ISO/TC 315 総会

※日本主導のWG 3(物流サービス:保管及び輸送)の会合は、当該WGで開発中のISO 31512がDIS(照会)投票中であることから、開催されませんでした。

現在の規格開発状況は以下の通りです。

規格番号 タイトル ステータス
ISO 23412 Indirect, temperature-controlled refrigerated delivery services -- Land transport of parcels with intermediate transfer 発行済み
ISO 31511 Requirements for contactless delivery services in cold chain logistics WG 2にて、中国主導で開発中
ISO 31512 Cold chain logistics services in B to B sector —Requirements for low temperature storage services and low temperature transport services WG 3にて、日本主導で開発中
ISO 31510 Terminology WG 4にて、日中共同主導で開発中
ISO 31513 Temperature validation methods of temperature-controlled storages and road vehicles WG 5にて、韓国主導で開発中
ISO/TS 31514 Requirements and Guidelines for Food Traceability in Cold Chain Logistics WG 6にて、中国主導で開発中
■総会での議論

9月22日に開催された第4回総会において、以下3点について合意がなされました。

  • 今後のISO/TC 315総会は年 2 回開催(春にバーチャル会議、秋にハイブリッド会議)の開催を基本とする
  • WG 2で開発中のISO 31511をDIS段階に進める
  • WG 4で開発中のISO 31510をCD(委員会)段階に進める
■WG 2(中国:非接触配送)会合の進捗

第7回WG 2会合(9月21日開催)において、ISO 31511に対するCDコメント募集(同年5から7月にかけて実施)の結果(コメント及びオブザベーション案)について最終確認を行いました。確認の結果、ISO 31511はDIS段階に進めることで合意がなされました。

■WG 4(日本:用語)会合の進捗

第4回WG 4会合(9月19日開催)では、ISO 31510に対するWDスタディー(同年6月から7月にかけて実施)の結果(コメント及びオブザベーション案)について議論を行いました。議論の結果、ISO 31510をCD段階に進めることで合意がなされました。

■WG 5(韓国:バリデーション)会合の進捗

第2回WG 5会合(9月19日開催)では、ISO 31513のスコープについて、文言を調整し、温度管理された保管庫と路上走行車両に関する一般的なバリデーション手順に関する文書であることを明確にしました。
今後は、本会合の議論の結果を基に修正するドラフトの内容ついて、 WDスタディーを実施する予定です。

■WG 6(中国:トレーサビリティ)会合の進捗

第1回WG 6会合(9月20日開催)では、ISO 31514のNP投票結果(コメント及びオブザベーション案)について議論を行いました。
また、シンガポールからのエキスパート(Richard Khaw氏)をISO 31514の共同プロジェクトリーダーとすることが提案され、ISO/TC 315において、確認することとなりました。

■今後の予定

次回(第5回)ISO/TC 315総会は2024 年秋にシンガポールにてハイブリッド開催する予定です。なお、それ以前(春)にオンライン会議を開催するか否かは、各プロジェクトの進捗等により決定する予定です。