
【注目JIS】質締結用部品−炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第2部:強度区分を規定したナット
2025/02/27
一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年1月20日にJIS B 1052-2:2025 木質締結用部品−炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第2部:強度区分を規定したナットを発行いたしました。
◇JIS B1052-2:2025
締結用部品−炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第2部:強度区分を規定したナット
Fasteners-Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy steel-Part 2: Nuts with specified property classes
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発行時期 :2025年1月20日
原案作成団体:一般社団法人日本ねじ研究協会
■なぜJIS B1052-2は改正されたのか?
この規格は、10℃~35℃の環境温度範囲で試験を行ったときの炭素鋼及び合金鋼製のナットの機械的及び物理的性質について規定したものです。2022年9月に規格名称を変更し改訂されたISO 898-2(
(Fasteners-Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy steel-Part 2: Nuts with specified property classes)を対応国際規格としています。ISO規格の改訂では、ねじ山のせん断破壊をより厳密に防止するため、いくつかの強度区分及びサイズにおいて、保証荷重試験力及び最小硬さの規定が変更されています。JIS B 1052-2は、ナット全体の品質を保証する元となる基本規格であり、安全性を確保した対応国際規格との整合性を図るため、改正が必要でした。
■JIS B1052-2に期待されること
この改正によって、ナットの品質を国際規格と整合させ、国際的な商取引における障害(障壁)を除去できることが期待できます。
主な改正点は次のとおりです。
・規格名称を、対応国際規格に合わせて「締結用部品-炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質-第2部:強度区分を規定したナット」に変更しました。
・強度区分の種類において、市場のニーズに対応して、強度区分9を削除し、細目ねじにおいては、強度区分5も削除しました。
・ナットのスタイル及び強度区分と呼び径の範囲との関係において、強度区分10、呼び径18mm~39mm、スタイル1(細目)のナットは硬さが高くなり過ぎ危険なため削除し、市場のニーズがあるため、強度区分12、呼び径18mm~39mm、スタイル2(細目ねじ)のナットを追加しました。
・材料の化学成分において、ナットの安全性を保証するため、炭素含有量について、最大値に加えて下限値を追加規定し、マンガン含有量については、規定値が示されていない強度区分に追加し、一部の強度区分の値を改めました。
・熱処理(焼入焼戻しあり)ナットに対して、安全性を保証するため、最小焼戻し温度に到達したことを確認する再焼戻し試験の規定を追加しました。
・保証荷重試験力及び最小硬さにおいて、ナットの安全性を保証するため、いくつかのサイズ及び強度区分の規定値を改めました。
[日本規格協会]
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