更年期障害のための標準、世界100 か国以上に普及
2024/06/18
英国規格協会(BSI)は、職場における月経、月経衛生、更年期障害に関する規格 (BS 30416) を 1 年前に発行、同規格は、102 か国からダウンロードされており、年間で最もダウンロードされた英国規格となった。
BSIが実施した調査「第二のガラスの天井を引き上げる」では、英国女性の29 %が定年前に辞職、その理由の42%が健康の理由によるものであり、更にその5分の1が更年期障害が原因であると指摘する。 「調査が示すように、女性を労働力から締め出す要因はたくさん存在するが、このような課題に対処するための戦略をつくることもできる。この規格は、組織が有能な人材を生涯にわたって支援するための重要な一歩を踏み出すことを可能とする」とBSI のディレクター、アン・ヘイズ氏は話す。
BSIによれば、オックスフォード・ブルックス大学やヴァージン・メディア、ウェールズ議会がこの規格を採用し、健康課題を抱える従業員のサポートを行っている。
オックスフォード・ブルックス大学のマキシン・フレッチャー氏は、「BS 30416は、オックスフォード・ブルックス大学において職場の更年期障害と月経の平等に関する取り組みを計画し、推進する上で、非常に重要なツールとなり、戦略を策定するにあたっては上級管理職と連携するための重要な手段となっている」とと述べた。