NEWS TOPICS

会員向け情報はこちら

SQオンライン

ISO/IEC 25002(システム及びソフトウェア工学-システムおよびソフトウェアの品質要求事項および評価 (SQuaRE)-品質モデルの概要と使用法)

2024/05/07

日本規格協会では経済産業省からの委託で国内審議団体に調査し、
⽇本提案による国際規格(ISO, IEC, ISO/IEC JTC 1)で、ISの発行段階(60.00)に到達した規格に関する最新情報を掲載いたします。

ISO/IEC 25002:2024
システム及びソフトウェア工学-システムおよびソフトウェアの品質要求事項および評価 (SQuaRE)-品質モデルの概要と使用法
Systems and software engineering -- Systems and software Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE) -- Quality model overview and usage

発行時期:2024年3月4日
審議団体:JISC

規格概要
SC 7/WG 6 (Software Product and System Quality)は,発足当初より日本がコンビーナシップを取って主導してきており,現在,込山(NEC)がコンビーナ,坂本(NTTデータグループ)がセクレタリを務めている。ISO/IEC 25000 SQuaRE規格群は,日本提案に基づき,一連の国際標準化の作業を進めており,この規格は東(早大)、中島(芝浦工大)、谷津がコエディターとして参画し、出版に至ったものである。

この規格は,ISO/IEC 25010:2011を基に制定されたものであり,品質モデルの概念,構造及び意味論,並びに利用法を規定するものである。これらは,ISO/IEC 25010:2011で規定されていたが,このISO/IEC 25002:2024に移された。ISO/IEC 25010:2011では,対象とする品質モデルをシステム及びソフトウェア製品とその利用時品質としていたが,この規格では,対象を現行のSQuaRE規格群で規定しているデータ,ITサービス,AIシステム,クラウドサービスの品質モデルに拡張し,それらに対してもこの規格で規定している事項が適用可能なように内容を汎化したものである。

ISO/IEC 25010:2011は,ICT業界で非常に多く利活用されているものであるが,このISO/IEC 25002:2024は,ISO/IEC 25002:2023及びISO/IEC 25019:2023とともに,ISO/IEC 25010:2011を置き換えるものとなる。

[日本規格協会]
バックナンバーはこちらよりご覧いただけます。