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2026年3月発行の注目JISをご紹介いたします Part.2

2026年3月発行の注目JISをご紹介いたします Part.2

2026/03/26

 一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)が2026年3月に発行した注目のJISを、各規格の発行に至った背景とともにご紹介いたします。

JIS K 4828-1:2026

【改正】
火薬類危険区分判定試験方法-第1部:試験シリーズ5
Test methods for the hazard classification of explosives-Part 1: Test series 5

■JIS K 4828-1はなぜ改正されたのか?

 火薬類を含めた危険物の輸送における国際的な基準として、国際連合から“危険物の輸送に関する勧告-モデル規則(Recommendations on the Transport of Dangerous Goods - Model Regulations)”(以下、”国連モデル規則”)及び“試験方法及び判定基準のマニュアル(Manual of Tests and Criteria)”(以下、”国連試験マニュアル”)が発行されています。この規格は、国連モデル規則及び国連試験マニュアルを基に作成した日本産業規格であり、火薬類が大量爆発の危険性をもつが、非常に鈍感な爆発性をもつ物質であるかどうかを評価し、危険区分1.5に分類されるかを判定するための試験方法について規定しています。国連試験マニュアルが2023年に改訂(第8版)されたことからJISを改正する必要がありました。

危険区分1.5 :大量爆発の危険性はあるが、非常に鈍感な爆発性物質。



JIS K 4828-2:2026

【改正】
火薬類危険区分判定試験方法-第2部:試験シリーズ6
Test methods for the hazard classification of explosives-Part 2: Test series 6

■JIS K 4828-2はなぜ改正されたのか?

 火薬類を含めた危険物の輸送における国際的な基準として、国際連合から“危険物の輸送に関する勧告-モデル規則(Recommendations on the Transport of Dangerous Goods - Model Regulations)”(以下、”国連モデル規則”)及び“試験方法及び判定基準のマニュアル(Manual of Tests and Criteria)”(以下、”国連試験マニュアル”)が発行されています。この規格は、国連モデル規則及び国連試験マニュアルを基に作成した日本産業規格であり、輸送中の火薬類が、内部若しくは外部出火源からの火災、又は内部原因による爆発にあった場合の危険性を評価し、危険区分1.1、1.2、1.3若しくは1.4に分類されるか又はクラス1ではないと判定するための試験方法について規定しています。国連試験マニュアルが2023年に改訂(第8版)されたことからJISを改正する必要がありました。

危険区分1.1 :大量爆発の危険性のある物質及び物品。
危険区分1.2 :大量爆発の危険性はないが、飛散物危険をもつ物質及び物品。
危険区分1.3 :大量爆発の危険性はないが、火災危険及び弱い爆風危険若しくは飛散物危険又はこれらの双方の危険性のある物質及び物品。
危険区分1.4:顕著な危険性のない物質及び物品。
クラス1:火薬類



JIS K 4828-3:2026

【改正】
火薬類危険区分判定試験方法-第3部:試験シリーズ7
Test methods for the hazard classification of explosives-Part 3: Test series 7

■JIS K 4828-3はなぜ改正されたのか?

 火薬類を含めた危険物の輸送における国際的な基準として、国際連合から“危険物の輸送に関する勧告-モデル規則(Recommendations on the Transport of Dangerous Goods - Model Regulations)”(以下、”国連モデル規則”)及び“試験方法及び判定基準のマニュアル(Manual of Tests and Criteria)”(以下、”国連試験マニュアル”)が発行されています。この規格は、国連モデル規則及び国連試験マニュアルを基に作成した日本産業規格であり、火薬類が極度に鈍感な物質(EIS)を含有する、極度に鈍感な物品であるかどうかを評価し、危険区分1.6に分類されるかを判定するための試験方法について規定しています。国連試験マニュアルが2023年に改訂(第8版)されたことからJISを改正する必要がありました。

危険区分1.6 :大量爆発の危険性をもたない、極めて鈍感な物品。



JIS K 4828-4:2026

【改正】
火薬類危険区分判定試験方法-第4部:試験シリーズ8
Test methods for the hazard classification of explosives-Part 4: Test series 8

■JIS K 4828-4はなぜ改正されたのか?

 火薬類を含めた危険物の輸送における国際的な基準として、国際連合から“危険物の輸送に関する勧告-モデル規則(Recommendations on the Transport of Dangerous Goods - Model Regulations)”(以下、”国連モデル規則”)及び“試験方法及び判定基準のマニュアル(Manual of Tests and Criteria)”(以下、”国連試験マニュアル”)が発行されています。この規格は、国連モデル規則及び国連試験マニュアルを基に作成した日本産業規格であり、”硝酸アンモニウムエマルション、サスペンション又はゲル”(以下、ANE)が火薬類以外のものであるかどうか、及び、ANEをポータブルタンクで輸送することができるかどうかを判定するための試験方法について規定しています。国連試験マニュアルが2023年に改訂(第8版)されたことからJISを改正する必要がありました。

硝酸アンモニウムエマルション、サスペンション又はゲル :含水爆薬中間体(国連勧告での略称:ANE)

■JIS K 4828-1~-4の改正に期待されること

 最新の国連試験マニュアル(第8版)に規定されている火薬類の試験方法及び判定基準をこれらのJISに取り入れることによって、最新の技術に裏打ちされた火薬類の適切なクラス分けと管理が可能になるとともに、火薬類の生産者、輸送者、使用者等における火薬類の爆発事故のリスク低減に寄与することが期待できます。また、火薬類の包装等に関して国際的な整合性を図ることは、火薬類の輸出入の観点からも有益です。



[日本規格協会]