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ISO/TC 283(労働安全衛生マネジメント)総会レポート(2026年4月開催)

ISO/TC 283(労働安全衛生マネジメント)総会レポート(2026年4月開催)

2026/05/15

2026年4月21日に、ISO/TC 283(労働安全衛生マネジメント)総会が開催され、30ヶ国から74名が参加しました。ISO/TC 283は、労働安全衛生マネジメントシステム規格であるISO 45001をはじめとする, 働く人の安全と健康に関する国際規格を開発しています。

主な報告事項

本総会では、各ワーキンググループ(WG)及びタスクグループ(TG)の規格開発に関する進捗報告があり、今後の見通しについて説明がありました。

1. ISO 45001の改訂

ISO 45001(労働安全衛生マネジメントシステム要求事項)の改訂作業は、DIS(国際規格原案)がISOへ提出され、翻訳のための回覧が開始されました。箇条5(リーダーシップ)や箇条10.2(不適合及び是正処置)のタイトルに、2018年版でも使用されている労働安全衛生管理に固有の重要な表現(「働く人の参加」、「インシデント」)を残したいとの意見が多くあるため、附属書SLの「調和させる構造」からの逸脱要請書と理由書が、ISO/TMB(技術管理評議会)に提出されます。ISO 45001のDIS投票は、6月に開始の見通しです。

2. 新規/開発規格の進捗状況
・WG 7(気候変動及びOH&S)のISO/PAS 45007は、2026年1月に発行されました。 ・WG 8(リモートワーキング)のISO/DIS 45008は、5月18日がDIS投票期限であり、6月末から7月上旬にDISコメントを原案に反映する検討会が行われます。 ・WG 9(ガバナンス及びリーダーシップ)では、ISO 45009が作業登録されて、2028年の発行を目指して、WD(作業原案)の検討が開始されます。 ・WG 10(更年期及び月経時の健康)のISO/FDIS 45010(職場での更年期及び月経時の健康の手引)は、 FDIS投票が5月末に開始の見通しです。 ・TG 7(小規模組織)では、小規模及びマイクロ組織を対象とした新たな規格「ISO 45011」に関する提案が検討されており、要求事項と指針を組み合わせた構成の文書として、既存のISO 45001との整合性や、小零細企業にとっての認証要件の壁、適用範囲の整理などについて今後詳細が議論されます。

今後の予定

今年後半に向けては、ISO 45001の改訂推進や、ISO 45011に関する方向性の具体化など、労働安全衛生分野における重要な議論がさらに進展することが見込まれます。次回の総会は、2026年10月に韓国/ソウルでハイブリッド開催の予定です。

[日本規格協会]

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