NEWS TOPICS

会員向け情報はこちら

SQオンライン

ISO/TC 315(コールドチェーン物流) 第3回総会(Zoom開催)レポート

2023/03/03

■開催概要

 2022年11月29日~12月2日に開催された、TC315第3回総会は、ハイブリッド(東京)形式で開催され、日本、中国、韓国、インド、インドネシア、シンガポール、ドイツ、フランスなど約65名が参加しました。

11月29日(火)
13:00~14:30
ISO/TC315/CAG会合
11月29日(火)
15:00~18:00
ISO/TC 315/WG 3(物流サービス:保管及び輸送)
11月30日(水)
15:00~18:00
ISO/TC 315/WG 2(非接触配送)
12月1日(木)
15:00~18:00
ISO/TC 315/WG 4(用語)
12月2日(金)
13:00~18:00
ISO/TC 315 総会
■総会での議論

2022年12月2日に開催された第3回総会において、以下3点についての議論がありました。

  • TC 315の構成について、WG 4設立に伴い、活動内容が重複するTG 2は解散
  • 中国から、新規提案(Food Traceability in Cold Chain Logistics)に関する説明あり
  • 韓国から、新規提案の説明あり
■WG 2(非接触配送)会合での進捗

 第3回WG 2会合(2022年11月30日開催)において、ISO 31511(非接触配送)の内容に関し、WDスタディー時(同年7から8月にかけて実施)に集まった各国からのコメントへの対応検討を行いました。

■WG 3(物流サービス:保管及び輸送)会合の進捗

 第2回WG 3会合(2022年11月29日開催)において、ISO 31512(物流サービス:保管及び輸送)の内容に関し、WDスタディー時(同年6月実施)に集まった各国からのコメントへの対応検討を行いました。その結果、主に以下2点についての議論がありました。

  • 規格のタイトル:参加国からタイトルに含まれる「B to B」をより詳細に記載すべきとのコメントがあり、以下の通り変更(下線が変更箇所)
    <変更後タイトル>:Cold chain logistics services in Business (B) to Business (B)(B to B) sector– Requirements and guidelines for storage and transport
  • スコープ:参加国から本規格の対象範囲を明確にするよう指摘があり、スコープの最後に「通関業務には適用されない」旨の一文を追加
■WG 4(用語)会合の進捗

 2022年5月から8月にかけてNP投票(日本提案)が実施され、同年9月にWG 4が設置されました。第1回WG 4会合(同年12月1日開催)では、以下3点に関する議論がありました。

  • 用語の区分け基準:TG 2(用語)で決まった基準(Criteria)をWG 4でも活用
  • 規格に含まれる用語数:用語は50~100語程度に制限
  • 用語のカテゴリー: カテゴリーを設け、用語のグループ分けを実施することで合意
    具体的なカテゴライズ方法は、今後の会合で検討
■今後の予定

次回、第4回ISO/TC315総会は2023年9⽉以降にパリにて対面開催する予定です。