3分で読める!標準化のキホン:第3回「規格」とは
2026/03/18
規格とは何か?
前回の記事では、バラバラなものを整理し、最適な秩序を作る活動である「標準化」について解説しました。では、その活動の結果、具体的に何が生まれるのでしょうか?
その答えが「規格」です。規格とは、標準化によって決められた「取り決め(標準)」を、誰もが確認できるように文書にまとめたものを指します 。
JIS Z 8002 による「規格」の定義: 「与えられた状況において、最適な秩序を達成することを目的に、共通的に繰り返して使用するために、活動又はその結果に関する規則、指針又は特性を規定する文書であって、合意によって確立し、一般に認められている団体によって承認されているもの。」
少し難しい表現ですが、つまりは「関係するみんなで合意し、認められた公式なルールブック」のことだと捉えてください 。
規格の分類①:使われる「範囲」による分類
規格は、そのルールが「どの範囲で使われるか(地政学的な分類)」によって、大きく4つのレベルに分けられます 。
- 国際規格:世界中で共通して利用される規格(例:ISO規格、IEC規格など)
- 地域規格:特定の地域の国々の間で共通して利用される規格(例:欧州のEN規格など)
- 国家規格:主に一つの国内で使われる規格(日本の「JIS」など)
- 地区規格:一つの業界や、さらに身近な一つの企業内で使う規格(業界規格、社内規格など)
規格の分類②:規定される「内容」による分類
また、規格が「何を定めているか」によっても、いくつかの種類に分類されます 。
- 基本規格:用語、記号、単位など、すべての土台となる基本事項を定めたもの。
- 方法規格:試験や分析、検査、測定の方法、あるいは作業の手順などを定めたもの。
- 製品規格:製品の形、寸法、材質、性能、安全性などを定めたもの 。
- マネジメントシステム規格:組織が目標を達成するための「仕組み(システム)」について定めたもの。
特に「マネジメントシステム規格」は、PDCAサイクル(計画・実施・評価・改善)というモデルをベースにしており、組織の運営を継続的に良くしていくことを目的としています 。
(日本規格協会)


