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ドイツ、ビジネス上でSMART標準がもたらす価値を分析したホワイトペーパーを発行

2024/04/26

ドイツ規格協会(DIN)は、ドイツ電子技術委員会(DKE)と連携し、標準化のデジタル化を推進するIDiS(Digital Standards Initiative )プロジェクトを実施している。

今回、同プロジェクトの成果として、SMART標準を導入する企業が将来、どのような価値を得られるかについて分析したホワイトペーパーが発行された。

IDiSプロジェクトでは、SMART 標準の使用が企業のプロセス品質、製品品質、販売可能性にどのような影響を与えるか、また従業員や組織にどのような影響を与えるかを調査した。調査結果を整理したホワイトペーパーは、”企業がSMART標準を導入するための要件”,”SMART標準の運用による付加価値”,”付加価値の定量化”などの箇条で構成されている。また同ホワイトペーパーでは、SMART 標準を使用した場合、同じ人数のスタッフで 50~100%より多くの注文を処理できるとのシナリオも紹介している。

なお、IDiSプロジェクトでは、これまでにSMART標準に関する2つのホワイトペーパーを発表しており、1つ目のホワイトペーパーは、標準化と規範のデジタル化のシナリオ(コンテンツ作成、コンテンツ管理、コンテンツ配信、コンテンツ利用)、デジタル化に必要なプロセスを説明している。2つ目のホワイトペーパーでは、標準の作成、管理、提供、使用という各フェーズにおいて、SMART標準を扱う際に何が可能になるかなど一般的な適用シナリオが紹介されている。

DINの CEO、クリストフ ウィンターハルター氏は、「私たちのホワイトペーパーは、 企業が標準コンテンツのデジタル化からどの程度の恩恵を受けるかを、定性的だけでなく定量的にも調査した初めての文書である。これは、企業のデジタルインフラストラクチャに投資することがいかに価値があるかを示す指標であり、標準の使用の可能性を大幅に高めることができる。」と述べている。

[ジュネーブ事務所]

https://www.din.de/de/din-und-seine-partner/presse/mitteilungen/wirtschaftliche-vorteile-durch-smart-standards-1090326

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