いろの象徴 ①:赤 - JIS Z 8102:2001 物体色の色名より -
2024/12/01
※本記事は全12回の連載となっております。
「JIS Z 8102:2001 物体色の色名」は、鉱工業製品の表面色の、 日本語の色を表す色名を、規格として定めたもので、269色の物体色が規格化されている。 透明色については、この規定の色名を準用しても良いとされている。
更に物体色の色名には、系統色名と慣用色名の2種類がある。 系統色名は物体色を系統的に分類して表現できる色名であり、有彩色の基本色名は10種類、無彩色は白.灰色・黒の3種類とされている。 一方、慣用色名は、歴史上慣用的に使われ、引き継がれて現代も使用されている物体色である。
本記事のタイトルに取り上げた「赤」は、色名を代表する色であり、系統色名で「(ごく)あざやかな赤」(vvR)と表記される。 赤は日本国旗の日の丸の色であり、国民に愛されている色と言えよう。国語辞典で、赤の類語は、赤色、紅色、くれない、真紅、鮮紅、 緋、朱、丹、茜色、薔薇色、小豆色、臙脂(えんじ)、暗紅、レッド、スカーレット、マゼンタ等がある。
JIS Z 8102:2001 物体色の色名
Names of non-luminous object colours
発行時期 :2001年5月30日
原案作成団体:一般社団法人日本色彩学会、一般財団法人日本規格協会
永田 泰弘
日本色彩学会名誉会員
「JIS Z 8102:2001 物体色の色名」
検討委員会の委員長として、原案作成に携わる。