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農業及び食品システムのネットワーク化をサポートする国際標準化

2023/12/05

最新の情報通信技術の活用により、スマート農業は農業の生産性と効率性を高めることが期待される。

米国規格協会(ANSI)とドイツ規格協会(DIN)の共同リーダーシップの下、ISO専門家グループであるスマート農業に関するISO戦略アドバイザリーグループ(SAG)によって、国際標準化ロードマップが開発された。農業食品セクターの既存のニーズと今後数年間の規格開発の方向性を明らかにする画期的な作業が行われ、20カ国から150名の専門家がこの作業に参加、食品バリューチェーン全体の標準化の状況を分析した。この作業では、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連して、作物生産、畜産、都市農業、用語と意味、社会的側面、サプライチェーン、相手先商標製品製造業者、気候適応、環境、データの9つのテーマ分野が検討された。

更に2023年11月12日から18日までドイツ標準化協会(DIN)は、ISOとともに、ハノーバーで開催される世界有数の農業見本市「アグリテクニカ」で、この「スマート農業に関するロードマップ」を発表する。ISOとDINは、共有ブースを設け、農産物のバリューチェーン全体にわたる標準と仕様の価値を紹介する。ロードマップの重要な部分は、農業およびフードチェーン全体にわたる新たな標準化プロジェクトに関する広範な勧告と、国際協力のための構造的勧告である。開発の焦点は、統一された農業セマンティクスと、農業食品セクターにおけるデータ駆動型システムの基本要件である。第一の重点は農業データタイプの標準化であり、データ交換を容易にするデータタイプ・レジストリの作成である。これにより、農産物のバリューチェーンにおける統一されたデータ参照アーキテクチャが構築される。

DIN理事会会長兼ISO副会長(政策担当)のクリストフ・ヴィンターハルター氏は、次のように述べる。
「標準化は、農業および農産物の価値創造における技術の可能性を最大限に活用することに役立つ。農業生産だけでなく、食品の川上から川下までの生産と流通を考慮することで、我々は今初めて、必要な標準化のニーズを包括的かつ構造的に勧告し、それを具体的なプロジェクトに反映させることができる」

セルジオ・ムヒカISO事務総長は、次のようにコメントした。
「様々な機関や専門家の協力は、スマート農業という広大で絶え間なく拡大する分野にとって重要だ。スマート農業に関するISO SAGのおかげで、初めて国際レベルで農業食品分野の標準化ロードマップをまとめることができた。私たちは、2024年初頭に新しい技術委員会で作業を開始し、これらのアイデアを結実させることを楽しみにしている」

またISOは、データ駆動型農業食品システムに関する新しい技術委員会(ISO/TC 347)を設立し、農業分野における相互運用性を向上させ、ロードマップで強調されたニーズに対応することを目指している。11 月 15 日 、業界専門家向け展示エリア(システム&コンポーネント)において、DIN とANSIは、共同で、ISO 戦略諮問グループ(SAG)の成果及び新 ISO/TC 347「データ駆動型農業食品システム」を発表する。


[ジュネーブ事務所]

https://www.iso.org/news/supporting-agrifood-systems