
スペイン規格協会(UNE)と産業省が気候変動とデジタル移行における規格の戦略的役割について議論
2023/10/18
スペインのEU理事会議長国の下、スペイン規格化協会(UNE)は、産業・商業・観光省と協力して、「標準化:気候変動とデジタル移行のための戦略的な手段」を開催した。
この会議では、10月10日に省庁で開催され、ビジネス業界、公共機関、国際・欧州の標準化機関の専門家が出席、標準化が排出削減や気候変動の影響への適応において有用で信頼性のあるツールであること、またデジタル変革を達成するためには、堅固で合意された枠組みと共通の言語を確立することが重要であることが示された。
最初のパネルは「欧州産業のための規格化政策」と題され、パネリストには、SMEを代表するSBS事務局長のMaitane Olabarria氏等が登壇、ビジネスの観点から内部市場の促進、欧州の世界的なリーダーシップ、投資家の信頼構築との関係について議論がなされた。
また「グリーンとデジタル経済への産業の移行」と題された2つ目のパネルでは、欧州および国際的な標準化機関のビジョンとそれらが緑とデジタル経済における企業の課題に対応するために果たす役割に焦点が当てられた。また、産業や企業の視点も取り入れられた。パネルには、欧州標準化機関CENとCENELECのディレクターであるElena Santiago氏、ETSIの事務総長であるLuis Jorge Romero、UNEの事務総長でありISOの副会長でもあるJavier García氏、及びIECの事務総長であるPhilippe Metzger氏等が登壇。パネリストは、標準化が気候危機とデジタル移行の克服に重要な貢献をしているとの見解で一致した。
UNEは、「エコロジカル・トランジション・レポート」では、エコロジカル・トランジションを促進する上での規格の重要な役割を強調。また企業のデジタル化において、標準は共通の言語を確立し、製品やサービスに対する安全性と信頼性を提供する重要なツールであることを「デジタル化支援のための標準化レポート」にて示している。
[ジュネーブ事務所]
https://www.en.une.org/la-asociacion/sala-de-informacion-une/noticias/une-organiza-jornada-sobre-normalizacion-transicion-climatica-y-digital