
ISO年次総会,ブリスベンで開催
2023/09/25

ISO年次総会2023がオーストラリアのブリスベンで開催された。この5日間のイベントには、40カ国以上から4,000人以上(*)が参加、20以上のセッションが催されれ、ビジネスや業界のリーダー、政府高官などが登壇した。
ISOの規格開発を行う専門委員会の優れた業績を称える「ローレンス D アイカ―賞」には、AIの標準化を担うISO/IEC/JTC1/SC 42が効果的なリーダーシップ、革新的なアプローチ、急速に進化する技術のための規格開発などのベストプラクティスが評価されて表彰された。
また同総会では、「ISO Policy Toolkit」と「ISO Climate Action Toolkit」という2つのツールキットの発行が公表された。ツールキットは、政策立案者が政策枠組みにおいて標準を利用し、参照することを支援するものである。
国連開発計画(UNDP)との間で、持続可能性行動を強化するための画期的な新しいパートナーシップが発表された。このコミットメントには、公共部門と民間部門の両方における持続可能な行動を促進する国際規格を強化することを目的としている。UNDPのアヒム・シュタイナー総裁は、「UNDPとISOは、企業や投資家のための新たな管理基準の策定を支援することで、持続可能性とSDGsが単なるビジネスのおまけではなく、すべてのビジネスのあり方の本質的な一部とすることを確実にするこ。私たちはビジネスと投資家にとってより良い成果を達成し、人々と地球にとってより良い成果を達成することができる」と話す。
2024年の総会は、9月9日~13日にコロンビアのカルタヘナ・デ・インディアスで開催される予定だ。
※[ジュネーブ事務所注](*)オンラインでの参加を含むものと思われる。
[ジュネーブ事務所]
https://www.iso.org/news/am23/iso-annual-meeting-breaks-records