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2025年11月発行のJSAが原案作成団体として作成したJISをご紹介いたします(JIS C 6610,JIS C9335-2-16,JIS C9335-2-55,JIS C9335-2-59)

2025年11月発行のJSAが原案作成団体として作成したJISをご紹介いたします(JIS C 6610,JIS C9335-2-16,JIS C9335-2-55,JIS C9335-2-59)

2025/11/27

一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)が2025年11月に発行したJISのうち、日本規格協会が原案作成団体として発行したJISを、各規格の発行に至った背景とともにご紹介いたします。

JIS C 6610:2025

【新市場創造型標準化制度により制定】
フレキシブル導波管接続部かん合標準
Interfaces for flexible waveguides

■JIS C 6610はなぜ制定されたのか?

 無線技術の高度化が進み、ミリ波帯電波を含む高周波帯域を用いた超高速・大容量通信技術及びレーダー等のセンシング技術の社会実装が始まっています。第5世代移動通信システム(5G)では28 GHzミリ波が実用に供され、86 GHz帯までの活用が見込まれており、続く第6世代システム(6G)では、100 GHzを超える更に高周波な電波利用が検討されています。これら高周波帯電波の利用拡大に寄与する基盤技術として期待されているフレキシブル導波管の普及拡大に際して、容易に使用可能なコネクター規格が求められていました。
 従来の導波管(導波路)の接続には、IEC 60154-2(Flanges for waveguides - Part 2: Relevant specifications for flanges for ordinary rectangular waveguides)に基づく金属フランジが用いられてきました。高い接続信頼性が担保できるものの、大きく、重く、取付・取外しの操作性が十分ではなく、利便性に欠けるものでした。
 このため、フレキシブル導波管の利用促進を目指し、操作性に優れたコネクターを実現するためのコア部、つまり、フレキシブル導波管接合部のかん合部のJISを制定する必要がありました。

■JIS C 6610の制定に期待されること

 小型、軽量で操作性の良いコネクターの標準化は、フレキシブル導波管の普及を促進するに留まらず、ミリ波電波を用いた新しい有線通信技術及びこれを用いる製品市場を創造することが可能になります。更に、この標準化が、通信市場だけでなく自動車、医療機器など高度な信頼性を要する市場への技術普及を促し、結果として通信技術の高度化への貢献と日本製品の産業競争力強化とを実現することが期待されます。



JIS C 9335-2-16:2025

【改正】
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性-第2-16部:食品くずディスポーザの個別要求事項
Household and similar electrical appliances-Safety-Part 2-16: Particular requirements for food waste disposers

■JIS C 9335-2-16はなぜ改正されたのか?

 この規格は、定格電圧が250V以下の家庭用及びこれに類する電気食品くずディスポーザの安全性について規定したものですが、近年の電気機器の国内市場で普及しているバッテリ駆動タイプに対する要求事項に遅れが生じています。この遅れについては、2023年にこの規格の通則(JIS C 9335-1)が改正され、また対応国際規格であるIEC 60335-2-16が2022年に改訂されており、これらの要求事項をこの規格に盛り込む改正が業界から強く望まれていました。

■JIS C 9335-2-16の改正に期待されること

今回の改正によって、安全性の向上、消費者保護、国際貿易の円滑化等、多方面に寄与することができます。



JIS C 9335-2-55:2025

【改正】
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性-第2-55部:水槽用及び庭池用電気機器の個別要求事項
Household and similar electrical appliances-Safety-Part 2-55: Particular requirements for electrical appliances for use with aquariums and garden ponds

■JIS C 9335-2-55はなぜ改正されたのか?

 この規格は、定格電圧が250V以下の家庭用及びこれに類する水槽用及び庭池用電気機器の安全性について規定したものですが、近年の電気機器の国内市場で普及しているバッテリ駆動タイプに対する要求事項に遅れが生じています。この遅れについては、2023年にこの規格の通則(JIS C 9335-1)が改正され、また対応国際規格であるIEC 60335-2-55が2021年に改訂されており、これらの要求事項をこの規格に盛り込む改正が業界から強く望まれていました。

■JIS C 9335-2-55の改正に期待されること

 今回の改正によって、安全性の向上、消費者保護、国際貿易の円滑化等、多方面に寄与することができます。



JIS C 9335-2-59:2025

【改正】
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性-第2-59部:電撃殺虫器の個別要求事項
Household and similar electrical appliances-Safety-Part 2-59: Particular requirements for insect killers

■JIS C 9335-2-59はなぜ改正されたのか?

 この規格は、定格電圧が250V以下の家庭用及びこれに類する電撃殺虫器の安全性について規定したものですが、近年の電気機器の国内市場で普及しているバッテリ駆動タイプに対する要求事項に遅れが生じています。この遅れについては、2023年にこの規格の通則(JIS C 9335-1)が改正され、また対応国際規格であるIEC 60335-2-59が2021年に改訂されており、これらの要求事項をこの規格に盛り込む改正が業界から強く望まれていました。

■JIS C 9335-2-59の改正に期待されること

 今回の改正によって、安全性の向上、消費者保護、国際貿易の円滑化等、多方面に寄与することができます。

[日本規格協会]