
CEN/CNELECで機械類のデジタルプロダクトパスポートのワークショップ開催
2025/03/07
欧州標準化委員会及び欧州電気標準化委員会(CEN/CENELEC)は、機械類のデジタルプロダクトパスポート(DPP)の内容及びデータを定義する CWA(CEN Workshop Agreement) を策定するためのワークショップの開催を発表した。
このワークショップでは、循環経済行動計画などのEU 指令及び政策と整合した、機械類のライフサイクル全体にわたる重要な情報の収集、保存、伝達するためのDPPフレームワークの標準化を行う。今回のCWAは、EU Horizon Europeの研究プロジェクトの成果であり、ギリシャ研究技術センター(CERTH)より提案が行われたものであり、ワークショップの事務局をドイツ規格協会(DIN)が務め、初回会合を3月24日に開催される予定である。
CEN/CENELECは、本ワークショップの計画書を公開しており、その適用範囲は、以下の通りである。
「この CEN-CLC WS では、機械のデジタル製品パスポート(DPP)の内容とデータを定義する CWA を作成する。この CWA は工業メーカー、機械製造者向けに作成される。また、修理、再利用、リサイクルされた機器の使用による持続可能な実践に関心のあるステークホルダーにとっても貴重なものです。この CWA で定義されたデータフィールドは、機械のライフサイクル(再使用、リサイクル、修理) の更なるステップのために、全ての関連する属性を活用することにより、機械の運転及び材料効率を 最適化することができる。想定される文書は、新しい機械を製造するための詳細な製造マニュアルと誤解されるべきではなく、安全規制をカバーするものでもない。その代わりに、機械と部品のデータ管理と持続可能性の側面に焦点を当てている。 また、CEN/CLC-JTC 24 - DPP の現在の進展に沿ったものとする。」
公開されている計画によれば、CEN/CENELECは、2025年9月にワークショップ文書の完成を目指す計画だ。
★CEN/CENELECのサイトはこちらからご確認いただけます。
[ジュネーブ事務所]