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【WSN】8月の世界標準ハイライト(人工知能(AI),食品廃棄など)

2024/08/30

標準化に関するニュースを集めました。

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  • ドイツ,水素標準化ロードマップの公開


    ドイツ規格協会(DIN)、DKEを含むドイツ7団体は、約1,100人が参加したバーチャルイベントで、水素技術標準化ロードマップの初版を発表した。 水素技術標準化ロードマップは、水素技術の技術標準化のためのドイツの国家戦略ロードマップであり、水素の技術規制を確立し、さらに発展させるためのガイドラインの策定を計画するものである。 このロードマップは、現在の課題、行動の必要性、規制の枠組み構築に必要な具体的ステップを包括的に示している。ロードマップ策定のプロジェクトは、ロードマップ具体化のため改訂される予定で最終版は2025年末に公開される予定だ。

  • 「グローバルAI成熟度モデル」が公開


    英国規格協会は、世界中の企業におけるAIの導入に対する信頼、関与、準備などを評価した「グローバルAI成熟度モデルレポート」を公開した。本レポートは、9か国7部門にわたる932名のビジネスリーダーからの洞察に基づいて分析。調査では、中国とインドではそれぞれ 96% と 94%の回答者が自社のビジネスで AI の使用を奨励していると回答しているのに対し、日本では 40%、英国では 65% との結果が示されている。
    AI 戦略を持っている企業は、半数以下 (44%) であり、オランダでは 28%、日本では 21% にまで落ち込む。前向きな点は、世界の 93% が AI に対する倫理的アプローチの重要性を認識していることであり、国際標準化機構でもAI の安全、セキュリティ、責任ある使用を可能にするために設計されたISO/IEC 42001の発行を発表している。

  • サプライチェーンにおける食品廃棄物を体系的に削減する


    世界中で生産される食料の約 3 分の 1 がサプライチェーンに沿って廃棄されるか、一般家庭で廃棄されており、AIは、行動や傾向を予測することで、リソースをより効率的に使用するのに役立つ。 ドイツ規格協会(DIN) は、現在、余剰食品の報告に必要な用語と要求事項を規定した標準、DIN SPEC 91550-1「食品廃棄の回避 - サプライチェーンにおける食品余剰のデジタル報告 - パート 1」を発行している。

  • ドイツ規格協会、DIN/TS 92004 (情報技術 - 人工知能 - リスク管理に関するガイダンス)を発行


    2024 年 5 月、EU 加盟国は人工知能を規制する世界初の法律である AI 法を可決。AI法は、とりわけ、AI テクノロジーの開発と応用における人々の基本的権利を保証し、この分野でのイノベーションを促進することを目的としている。また社会に対するリスクに応じて AI システムを分類しており、許容できないリスクのあるシステムは禁止され、リスクの高いシステムは厳格な規制に従う必要がある。ドイツ規格協会(DIN)は、ライフサイクル全体を通じて AI システムのリスクを特定および分析するためのガイドライン、DIN/TS 92004(情報技術 - 人工知能 - リスク管理に関するガイダンス)を発行した。

  • CEN-CENELEC 、道路保守技術の自動化に関連するCWAを開発


    欧州標準化委員会(CEN)-欧州電気標準化委員会(CENELEC)は 、道路保守技術の自動化に関連する 2 つの欧州ワークショップ協定(CWA)を開発する予定だ。これらのCWAは、ロボット技術とインテリジェントな意思決定支援ツールを通じて道路のメンテナンス、アップグレードを強化することを目的とている。これら技術の発展によって、道路利用者と人員の安全性の向上、メンテナンス費用の削減、道路介入の効率化を目的とし、それによって交通の混乱を最小限に抑えることが期待される。

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