
欧州標準化に関するハイレベルフォーラムの結果報告書が発表
2024/05/31
欧州標準化ハイレベルフォーラムは、標準化を通じてデータ相互運用性をさらに強化する必要がある優先分野を定義する目的で欧州データ戦略に関する成果報告書を発表した。
欧州委員会は、1年前に欧州の標準化を強化する目的で欧州標準化ハイレベルフォーラムを設置した。今回、同ハイレベルフォーラムのデータ相互運用性に関する”ワークストリーム14”が本報告書をとりまとめた。本報告書では、欧州データ戦略(2020年) の実施を支援するための標準の役割、 関連する規制(特にデータ法)、 データとデータ空間の品質と相互運用性の促進について記載している。また欧州データイノベーション委員会(EDIB)、欧州委員会、欧州標準化機構(ESOs)及び欧州共通のデータスペースの関係者に向け将来の標準化などの提言を示している。
標準化に関わる主な提言として、国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)などの標準化機関や欧州共通のデータスペースコミュニティとの適切な相互作用を確保するために標準化要求を開始すること、 標準化要求の支援に際してとりわけISO/IEC JTC 1 における標準を基礎とすべきことが記載されている。また欧州の利害関係者に対して、関連する国際標準化活動に参加することも推奨している。
注 標準化リクエスト:欧州委員会が、欧州の政策の実現を支援する目的で欧州標準化団体に対し、欧州規格の策定等を求める要求