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欧州標準化機構、二酸化炭素の回収、利用、貯留に関する委員会を設置

欧州標準化機構、二酸化炭素の回収、利用、貯留に関する委員会を設置

2024/02/29

オランダ規格協会(NEN)は、CCUS(炭素回収・利用・貯留)の欧州規格を策定する欧州専門委員会(CEN/TC 474)の設立した。同委員会はブリュッセルでキックオフし、委員会のスコープと最初の作業計画を決定した。

標準は個人、企業、あらゆる組織に相互理解のための共通基盤を提供するほか、欧州の法律や政策を支援する効果的なツールであることも証明されている。標準は、法規制に代わるものとして(すなわち自主規制)、あるいは法規制を支援するものとして(例えば適合性の推定)開発されることがある。CEN/TC474(CO2回収、輸送、利用、貯蔵および炭素会計)は、CCUSの分野でこの役割を果たす。

CEN/TC 474の本会議が開催された日、欧州連合(EU)は「産業炭素管理戦略(ICM)」を発表し、その中で同委員会の分野での規格の必要性を述べた。ICMは、COշストリームの最低品質や、組成、純度、圧力、温度などの問題を確保することの重要性を強調している。標準化においては、現在、ISO/TC 265(二酸化炭素回収、輸送、地中貯留)において、炭素回収・貯留(CCS)に焦点を当てた国際的な標準化活動が行われている。

CEN/TC474は、CCUを作業計画に組み込む予定である。今後数ヶ月の間に、欧州のCEN加盟メンバーは、委員会の作業計画をさらに発展させる。現在提案されている標準化活動は、ストリームの組成と品質、パイプライン輸送、船舶による輸送に焦点を当てている。

[ジュネーブ事務所]

https://www.cencenelec.eu/news-and-events/news/2024/brief-news/2023-02-20-ccus/