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[英国] 農業における作物ロボットの安全・安心な利用をサポートする新たなガイダンスを開始
2023/07/04
世界資源研究所は、世界の人口増加に対応するため、農家は2050年までに約60%以上の食料を生産する必要があると推定しており、このため持続可能な食料生産を向上させ、需要の増加に対応するためには、農業用ロボット等のツールにアクセスすることが極めて重要になると考えられている。
英国の農家がより持続可能な経営を行い、労働力不足に対処し、作物管理に対する世界的な需要に対応するための、農業用ロボットの安全な使用をサポートするためのガイダンス、BS 8646:2023(農業・園芸における自律移動機械の使用-実施規範)が発表された。
BS 8646:2023は、農作業に適用できる安全性とリスク管理プロセスに関するガイダンスであり,AMMの安全な操作,メンテナンスのための指示、訓練に関する情報、危険管理と緊急時の備えを含む農場計画に関するアドバイスを提供している。
AMMの使用は、その利点にもかかわらず、特に有人酪農経営と統合された場合、リスクをもたらす可能性もある。この規格は、AMM の導入とより安全な使用に関するベストプラクティスを提供し、特に小規模な企業における AMM の採用を促進する。
BSIが最近発表したスマートファーミングに関する白書では、農業は世界の二酸化炭素排出量の19~21%を占めていると推定しており、テクノロジーは,農業分野の多くの差し迫った課題に対処することが期待される。
BSIのサステナビリティ&エネルギー担当ディレクター、セバスティアン・ヴァン・ドート氏は、「スマート農業は、より経済的な農作物生産、持続可能な生産、より大きな食料安全保障、さらには農業部門がネット・ゼロ目標を達成するための支援など、社会に大きな利益をもたらすことができる。しかし、AMMの所有者やオペレーターは、導入された技術が安全に使用されていることを確認する必要がある。」と述べている。
[ジュネーブ事務所]
https://www.bsigroup.com/en-GB/about-bsi/media-centre/press-releases/2023/june/guidance-safe-secure-use-crop-robots-farming/