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NECと産総研、生産プロセスや生産計画の最適化を支援するAI技術実証

NECと産総研、生産プロセスや生産計画の最適化を支援するAI技術実証

2019/06/03

<産総研の記事から抜粋>



日本電気株式会社と国立研究開発法人 産業技術総合研究所は、両者が開発したAIとシミュレーションを融合した「希少事象発見技術」を強化し、生産プロセスや生産計画の事前評価に関する実証実験を2018年9月~2019年3月に実施しました。本実証実験は、株式会社神戸製鋼所が開発した生産シミュレータを用い、同社との共同研究として行いました。

その結果、多品種混流生産プロセスの評価を効率化し、評価に要する時間を削減できることを確認しました。これにより、1週間かかる専門家の評価が1日程度に短縮できると見込まれ、新規生産プロセスの早期構築や既存生産プロセスでの迅速な生産計画変更が可能になります。

通常、製造現場では新規に生産プロセスを稼働させる前に、設備の処理速度や生産計画が変動しても停滞・遅延などの問題が発生しないかをシミュレータを用いて評価しています。具体的には、専門家が想定した変動パターンでシミュレーションを行い、その結果から新たな変動パターンの生成を繰り返すという探索作業を行います。しかし、近年のマスカスタマイゼーションの流れの中で広がる多品種混流生産プロセスでは多数の変動要因を組み合わせたパターンがほぼ無限に存在するので、全パターンを評価することが困難です。そのため、探索時間の増加や想定漏れの課題がありました。

本実証では、神戸製鋼が開発した多品種混流生産プロセスを高速かつ忠実に再現できる生産プロセスシミュレータと共に、NECと産総研が、2016年に設置されたNEC-産総研 人工知能連携研究室において共同で研究開発した希少事象発見技術を生産プロセスの評価に適用しました。



本記事の詳細は、産総研のページをご覧ください。



<出典:国立研究開発法人 産業技術総合研究所のウェブサイトを加工して作成>