
日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2020年10月分) -コンクリート用石炭ガス化スラグ骨材などのJISを制定・改正-
2020/10/29
<経済産業省の記事から抜粋>
JISは、鉱工業品、データ、サービスの品質、性能や試験方法などを定めた国家規格です。JISは、社会的環境の変化に対応して、制定・改正されています。社会的に関心の高い重要な制定や改正を月に1回紹介しています。
1.今回のJIS規格制定・改正内容
今回は、4件の制定及び14件の改正を行いました(資料1)。中でも、以下のJISの制定は特に重要です。
コンクリート用石炭ガス化スラグ骨材のJISの制定
石炭ガス化複合発電(IGCC)は、従来の石炭火力発電と比べ、発電効率が大幅に向上し、CO₂排出量を抜本的に下げることができることから、今後の実用化が見込まれる技術です。この発電に際して副産物として発生する石炭ガス化スラグは、コンクリートの材料である骨材(一般的には砂利や砂)としての利用が期待できますが、その品質(性能、安全性など)やその試験方法などに関する規格がありませんでした。そこで、今般、JIS A 5011-5を制定しました。
これにより、コンクリート用石炭ガス化スラグ骨材の品質に対する信頼性の向上、普及が促進され、ひいては、減少傾向にある天然骨材の使用量削減に寄与することが期待できます。
本記事の詳細は、経済産業省のページをご覧ください。
<出典:経済産業省のウェブサイトを加工して作成>
https://www.meti.go.jp/press/2020/10/20201020001/20201020001.html