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BtoBコールドチェーン物流サービス規格JSA-S1004が発行されました ~日本式コールドチェーン物流の海外展開を目指して~

BtoBコールドチェーン物流サービス規格JSA-S1004が発行されました ~日本式コールドチェーン物流の海外展開を目指して~

2020/07/08

<国土交通省の記事から抜粋>

1.背景
近年、ASEANでは、経済成長・所得の向上に伴い食生活が多様化し、流通段階における温度管理を伴うコールドチェーン物流の需要が高まっています。
しかしながら、一部の国の事業者では温度管理が不十分なサービスが散見され、健康被害や輸送途中での食料廃棄が問題となるほか、消費者や荷主のサービス品質への信頼が得られず、コールドチェーン物流の市場が拡大しにくくなることが懸念されています。
こうした状況を踏まえ、我が国は、平成29年7月に閣議決定した「総合物流施策大綱(2017年度~2020年度)」において、我が国の物流事業者が高まるアジア諸国の物流需要を取り込むために、日本式コールドチェーン物流サービス等の国際標準化や普及を重要施策の一つとして位置づけ、取組を進めてきました。

2.これまでの取組
国土交通省では、日ASEAN交通連携の枠組みのもと、各国との物流政策対話及びワークショップ等を活用し、ASEAN地域におけるコールドチェーン物流の促進に向けた取組を進めており、平成30年11月に開催された第16回日ASEAN交通大臣会合にて、日本のコールドチェーン物流サービスを参考にした「日ASEANコールドチェーン物流ガイドライン」(以下、「ガイドライン」)が承認・策定されました。
また、平成30年7月より、「ASEANスマートコールドチェーン構想」検討会(事務局:国土交通省)を定期開催し、官民一体となって日本のコールドチェーン物流サービスの標準化に向けた取り組みを進めてきました。

こうした状況の下、国土交通省は、現地物流事業者が行うコールドチェーン物流サービスに対する客観的な評価を担保できるよう、ガイドラインのJSA規格※1化を目指すこととし、令和元年7月に規格作成委員会(委員長:森 隆行〔流通科学大学商学部教授〕)を設置して以降、策定に向けた議論を重ねてきました。
その結果、令和2年6月30日にJSA-S1004が正式発行されました。これにより、令和2年5月に発行されたBtoC小口保冷配送サービスにおける国際規格であるISO23412※2に加え、BtoBの分野においても我が国の質の高いコールドチェーン物流サービスに関する規格が発行されたこととなります。

規格の概要等、本記事の詳細は国土交通省のページをご覧ください。

<出典:国土交通省のウェブサイトを加工して作成>
https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000516.html