NEWS TOPICS

会員向け情報

SQオンライン

日本発の新たな獣毛繊維鑑別法が国際標準化されました -カシミヤなど高級獣毛繊維の鑑別、国際市場取引の適正化に貢献-

日本発の新たな獣毛繊維鑑別法が国際標準化されました -カシミヤなど高級獣毛繊維の鑑別、国際市場取引の適正化に貢献-

2020/06/19

<経済産業省の記事から抜粋>

今般、日本が提案した「カシミヤ等獣毛繊維のペプチド法による試験方法」が、国際標準化機構(ISO)において承認され、ISO規格*1として発行されました。
この規格は動物によって毛に含まれるタンパク質が異なることを利用し、カシミヤなどの獣毛繊維を化学分析で鑑別するとともに、その混合比率を測定する方法です。
これにより、繊維の種類と混用率を科学的根拠を持って試験・評価可能な環境が整備され、国内外における繊維製品の取引、流通、貿易の信頼性向上と適正な市場の維持・活性化が期待されます。

1.背景
カシミヤは高級獣毛繊維として人気が高く、セーター、コートなどに使われています。しかし、獣毛の種類は特定が難しく、鑑別には高度な技術と経験が求められていました。例えば、カシミヤとヤクのように見た目がよく似ているものや、特殊加工を施すことで毛の表面の形状が変化したものは、顕微鏡では判別が困難になることが少なくありません。また、過去には判別が困難であることを悪用し、偽装事例も発生し問題となっていました。
こうした状況の中、顕微鏡を利用した目視検査に加えて客観的なデータに基づく試験方法の開発が求められており、今回、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が主導し、日本提案により国際規格の開発が進められました。

規格の概要等、本記事の詳細は経済産業省のページをご覧ください。

<出典:経済産業省のウェブサイトを加工して作成>
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200615002/20200615002.html