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『品質月間 今年で還暦です!』

2019/10/25

今年のテーマは「みんなでつくる つなぐ お客様の笑顔」。
11月からいよいよ品質月間が始まります!
今年、品質月間は60周年を迎えました。
この記念すべき品質月間に込められた想いをインタビュー形式でお届けします。


Q太郎 Q太郎)
突撃リポートです。品質月間の今年のテーマは『みんなでつくる つなぐ お客様の笑顔』とのことですが、込められた想いを教えてください。

西村 西村)
はい。皆様「マーケットインプロダクトアウト」や「顧客価値創造」という言葉を良く耳にされると思います。品質管理とは、お客様のことを最優先に考え、新たな価値を生み出すために、経営トップから第一線の従業員まで、開発・製造・営業・サービス・間接といったあらゆる部門が、全員参画型で自身の仕事のやり方を改善・管理する活動と言えます。結果その活動がお客様の笑顔に繋がる。この原点回帰で、品質管理に改めて取り組んでいただきたいという意図がございます。

Q太郎 Q太郎)
品質管理の重要性や目的は様々だと思いますが、純粋に、お客様の笑顔につながることは嬉しいことであり、モチベーションには直結しやすいですよね。
ところで、品質月間は今年で何回目を迎えたのでしょうか?

西村 西村)
60回です。品質月間は今年で60周年を迎えました。

Q太郎 Q太郎)
60周年ですか。すごいですね。還暦を迎えるというわけですね!

西村 西村)
ちゃんちゃんこはいらないそうです(笑)

Q太郎 Q太郎)
なぜ、60年もの長い期間、この品質月間は続いたのだと思いますか?

西村 西村)
日本では、毎年11月を品質月間として、1960年(昭和35年)に第1回が実施されて以来、全国規模での品質意識の高揚、品質管理活動の幅広い普及を目的として続けられ、製品やサービスの品質向上に寄与してきました
「品質月間」という名称は、準備の段階では、品質管理月間、品質管理強調月間などの名前も検討しましたが、消費者も一緒になって行う活動だから「管理」という字をとり、「品質月間」に決まったそうです。

Q太郎 Q太郎)
品質管理月間ではなく、品質月間になって経緯があったのですね。ネーミングの時点から「お客様」の視点が入っていたのですね。

西村 西村)
そうなんです。「一緒に行う」とい観点は行事にも表れています。品質月間行事としては、品質月間テキストの刊行・Q旗・標語・ポスターの作成販売・全国での地方特別講演会に加え、品質管理大会やデミング賞表彰式も品質月間行事のひとつとして開催しました。この長い長い歴史を一言で語ることなんてできません。

Q太郎 Q太郎)
ここ最近は、テキストも毎年7テーマ分ありますし、特別講演は様々なテーマ・講師により全国各地で行われていますから、60年の間に品質月間で取り上げたテーマや資料は膨大なものになりそうですね。

西村 西村)
それはもの凄いボリュームになりますし、品質月間の歩みそのものが日本の品質管理の財産でもあります。そこで、今年の品質月間では、第60回記念特設サイトを設置することになりました!

Q太郎 Q太郎)
マジか!昔のお話なども掲載されるのですか?

西村 西村)
はい。
品質月間の黎明から、ポスターの変遷、取組事例など、これまでの品質月間活動の長い歴史や時代背景を振り返ることができますので、是非アクセスしてみて下さい! 




Q太郎 Q太郎)
とても面白そうですね。貴重な資料に気軽にアクセスできるのはありがたいですね。第60回記念特設サイトはいつからオープンされるのですか?

西村 西村)
現在公開中です。ぜひご覧ください!

Q太郎 Q太郎)
それでは最後に、第60回品質月間に向けて、品質に関わる全ての方にメッセージをお願いします。

西村 西村)
 グローバル品質保証、新たな顧客価値創造、ICT技術の活用、最近良く耳にする言葉ですが、何時の時代でも、市場・顧客ニーズを先取りして品質を重視した経営を行っている企業、品質改善活動を継続して実施してきている企業は好業績をあげております。一方で、一部の企業での重大な品質問題や企業倫理に反するような不祥事が発生し、日本社会における品質管理活動の徹底不足を印象付けているようにも思えます。時代は繰り返しますね。
 付加価値(利益)あるビジネスモデルを築く上で、品質意識、品質改善活動の普及・向上のための活動は欠かせないんですよね。
今年の品質月間では、是非、それぞれの「原点」を見つめ直し、「お客様の笑顔」に想いを馳せて取り組んでいただければ嬉しいです。

Q太郎 Q太郎)
そうですね。これからの未来のために60年分のバトンをしっかりと受け取り、次につなげていきたいですね。本日はありがとうございました。





西村 桂

平成12年(一財)日本規格協会 関西支部入職。教育研修課に配属。平成18年から平成28年にわたり審査登録事業部に所属。平成29年以降、再び研修ユニットに在籍中。
主に管理技術に関わる研修事業、マネジメントシステム認証事業の企画、実施、普及活動を担当。