
手術ロボットの安全性に関する国際標準が発行されました
2019/07/18
<経済産業省の記事から抜粋>
低侵襲の外科手術への要求が高まる中、微細な作業や制限された視野という問題を解決するため、多くの国で手術ロボットの開発が進められています。
今般、日本の提案により、手術ロボットの安全性に関する国際標準が発行されました。これにより、日本の先端医療技術の国際市場への導入促進が期待されます。
1.背景
ロボット手術は、微細な操作や、人間の手では不可能な操作を可能とします。がんの早期摘出、精密な整形外科手術などを可能にする技術として、精密機械工学、情報工学(IT)、光学、素材工学の垣根を越えた開発の取組が日本でも行われてきました。
世界各国で手術ロボットが利用されるためには、各国の法規に基づいた安全性の審査が必要ですが、安全性に関する国際基準は、その審査基準の前提となりうるものです。
2.規格発行までの経緯と本規格の概要
手術ロボットの安全性に関する規格には、産業用ロボットのように機械的な安全性を必要とする面と、医療側から見た医療機器安全の面の両面が重要なことから、両者の専門家が集まるISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)の合同ワーキンググループが日本を含む7カ国により提案、設置されました。
本記事の続きは、経済産業省のページをご覧ください。
IEC 80601-2-77:2019 (Medical electrical equipment -- Part 2-77: Particular requirements for the basic safety and essential performance of robotically assisted surgical equipment)
<出典:経済産業省のウェブサイトを加工して作成>