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【注目JIS】鋼管に関する規格を発行しました(JIS G 3441,3444,3445,3466)

【注目JIS】鋼管に関する規格を発行しました(JIS G 3441,3444,3445,3466)

2025/04/28

一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年4月21日に鋼管に関する4点のJISを発行いたしました。各規格の改正に至った背景や、改正に伴い期待されることをご紹介します。

JIS G 3441:2025

機械構造用合金鋼鋼管
Alloy steel tubes for machine purposes

■JIS G 3441はなぜ改正されたのか?

この規格は、機械、自動車などの機械部品に使用する合金鋼鋼管について規定したものです。 定期見直しに際し、鋼管製品規格で共通展開している規定(用語及び定義、注文者によって提示される情報)の追加や要求事項の明確化 (電気抵抗溶接管の溶接ビードの除去、溶接部の厚さ許容差、機械試験及び検査の一般事項に関するJIS G 0404の引用文見直しなど)のために改正が必要でした。

■JIS G 3441の改正に期待されること

この規格を改正することによって、規格利用者の理解が進み、正しい認知が定着することで、取引の円滑化が期待されます。
主な規定項目又は改正点は、次のとおりです。

1) 引用規格として鉄鋼用語の2規格(JIS G 0202及びJIS G 0203)及びJIS G 0416を追加する。
2) 新たに「用語及び定義」の箇条を設け、JIS G 0202及びJIS G 0203によることを規定する。
3) 電気抵抗溶接管の溶接ビード除去、溶接部の厚さ許容差について、同用途であるJIS G 3445と同様の規定を追加し、要求事項を明確化する。
4) へん平試験の一般事項に関する、JIS G 0404の引用文の見直しにより、不要な引用箇所を削除し、要求事項を明確化する。 また、選別又は再処理に関する引用箇所は、細分箇条11.2(再検査)で規定する。
5) 検査の一般事項に関する、JIS G 0404の引用を見直し、参考情報として記載する。
6) 新たに「注文者によって提示される情報」の箇条を設け、種類の記号、製造方法及び寸法を規定する。

JIS G 3444:2025

一般構造用炭素鋼鋼管
Carbon steel tubes for general structure

■JIS G 3444はなぜ改正されたのか?

この規格は、鉄塔、足場、支柱、基礎ぐい、地滑り防止ぐいなどの土木及び建築の構造物に使用する炭素鋼鋼管について規定したものです。 定期見直しに際し、鋼管製品規格で共通展開している規定(用語及び定義、降伏点又は耐力の定義、注文者によって提示される情報)の追加、 要求事項の明確化(単位質量、機械試験及び検査の一般事項など)を行うため、改正が必要でした。

■JIS G 3444の改正に期待されること

規格を改正することによって、規格利用者の理解が進み、正しい認知が定着することで、取引の円滑化が期待されています。
主な規定項目又は改正点は、次のとおりです。

1) 引用規格として鉄鋼用語の2規格(JIS G 0202及びJIS G 0203)及びJIS G 0416を追加する。
2) 新たに「用語及び定義」の箇条を設け、JIS G 0202及びJIS G 0203によることを規定する。
3) 機械的性質の「降伏点又は耐力」の要求事項を明確化する。
4) 単位質量の規定文を見直し、計算式によって求めることを明確化する。
5) 機械試験の一般事項に関する、JIS G 0404の引用文の見直しにより、不要な引用箇所を削除し、要求事項を明確化する。 また、選別又は再処理に関する引用箇所は、細分箇条11.2(再検査)で規定する。
6) 検査の一般事項に関する、JIS G 0404の引用を見直し、参考情報として記載する。
7) 新たに「注文者によって提示される情報」の箇条を設け、種類の記号、製造方法及び寸法を規定する。

JIS G 3445:2025

機械構造用炭素鋼鋼管
Carbon steel tubes for machine structure

■JIS G 3445はなぜ改正されたのか?

この規格は、機械器具、自動車、自転車、家具、器具などの機械部品に使用する炭素鋼鋼管について、規定したものです。 定期見直しに際し、鋼管製品規格で共通展開している規定(用語及び定義、降伏点又は耐力の定義、注文者によって提示される情報) の追加や機械試験及び検査の一般事項に関する、JIS G 0404の引用文見直しによる要求事項の明確化を行うために改正が必要でした。

■JIS G 3445の改正に期待されること

規格を改正することによって、規格利用者の理解が進み、正しい認知が定着することで、取引の円滑化が期待されています。
主な規定項目又は改正点は、次のとおりです。

1) 引用規格として鉄鋼用語の2規格(JIS G 0202及びJIS G 0203)及びJIS G 0416を追加する。
2) 新たに「用語及び定義」の箇条を設け、JIS G 0202及びJIS G 0203によることを規定する。
3) 機械的性質の「降伏点又は耐力」の要求事項を明確化する。
4) 機械試験の一般事項に関する、JIS G 0404の引用文の見直しにより、不要な引用箇所を削除し、要求事項を明確化する。
また、選別又は再処理に関する引用箇所は、細分箇条11.2(再検査)で規定する。
5) 検査の一般事項に関する、JIS G 0404の引用を見直し、参考情報として記載する。
6) 新たに「注文者によって提示される情報」の箇条を設け、種類の記号、製造方法及び寸法を規定する。

JIS G 3466:2025

一般構造用角形鋼管
Carbon steel square and rectangular tubes for general structure

■JIS G 3466はなぜ改正されたのか?

この規格は、土木、建築などの構造物に使用する角形鋼管について規定したものです。 定期見直しに際し、鋼管製品規格で共通展開している規定(用語及び定義、降伏点又は耐力の定義、注文者によって提示される情報)の追加、 要求事項の明確化(単位質量、機械試験及び検査の一般事項など)を行うため、改正が必要でした。

■JIS G 3466の改正に期待されること

規格を改正することによって、規格利用者の理解が進み、正しい認知が定着することで、取引の円滑化が期待されています。
主な規定項目又は改正点は、次のとおりです。

1) 引用規格として鉄鋼用語の2規格(JIS G 0202及びJIS G 0203)及びJIS G 0416を追加する。
2) 新たに「用語及び定義」の箇条を設け、JIS G 0202及びJIS G 0203によることを規定する。
3) 機械的性質の「降伏点又は耐力」の要求事項を明確化する。
4) 単位質量の規定文を見直し、計算式によって求めることを明確化する。
5) 機械試験の一般事項に関する、JIS G 0404の引用文の見直しにより、不要な引用箇所を削除し、要求事項を明確化する。 また、選別又は再処理に関する引用箇所は、細分箇条11.2(再検査)で規定する。
6)検査の一般事項に関する、JIS G 0404の引用を見直し、参考情報として記載する。
7) 新たに「注文者によって提示される情報」の箇条を設け、種類の記号、製造方法及び寸法を規定する。

[日本規格協会]